全身のしびれを主訴とする患者さんの話

　80歳の女性の話です。
約1年前に手のしびれが出現しました。
しびれは徐々に全身に広がり、不安に感じた患者さんは近所の内科を始め、大きな総合病院や大学病院の内科・整形外科・神経内科・脳外科などを受診したのです。
沢山の検査を受けたのですが、どの病院・各科では異常はないとされたのでした。
やむを得ず、一般には末梢神経炎に効果的とされるメチコバールを処方されましたが、全く効果はなかったのです。

　拙著を2册もお読みになり、最後の砦として当クリニックを受診されました。
小柄な体格ですが、自分の不快な症状をなんとかしたいという熱意が感じられました。
見た目では、手がむくんでいるような印象でしたので、手に触れると氷のように冷たいのです。
　診察するとお腹はほぼ温かいのですが、四肢は冷たい状態でした。
臀部も冷たく、左の側腹部も冷たいのです。
腹部が温かく、四肢が冷えているのは消化吸収の機能が悪い状態なのです。
入れ歯だったのですが、悪いことに早食いです。
これだけでも身体が冷えやすくなります。

身体を温めるには世界最強の、湯たんぽ美人を使い約10分間身体を温めました。
全身にあったしびれは消えてなくなったのです。
いろいろな検査・たくさんの病院・診療科で対処できなかった症状が、湯たんぽ美人を使うことで解消したのです。
それもわずか10分間で、です。

　身体が冷えると局所に水が貯まりやすくなります。
その水が神経を刺激してしびれを引き起こすのです。
その程度が悪くなれば痛みにもなるのです。
湯たんぽ美人がしびれを解消させたのはある程度身体が温まり、血行が良くなったので局所に貯まった水が減り、神経を刺激する原因が無くなったからだ、と考えております。

　青山・まだらめクリニック　自律神経免疫治療研究所　http://www.dr-madarame.com