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潰瘍性大腸炎の患者さんの話 [具体的な症例]

 潰瘍性大腸炎の患者さんが受診されました。
あまりにも血便がひどかったので某大学病院に入院なさったそうです。
ステロイドを勧められたのですが、それがイヤでいろいろと検索なさったそうです。
薬物治療を行なわない当クリニックを発見されたのでした。

 患者さんは30台の男性です。
通勤に2時間かかるそうで、仕事が忙しいときには睡眠不足が連日のことになるようです。
内臓に問題がある場合には、まずは十分な睡眠時間を確保する必要があります。
なにしろ地球上で生きているのです。
全く意識できませんが、重力の影響を受けております。
そのため、横になっている時とそうでない場合では、内臓に流れる循環血液量が違うのです。

 起立したり、起座位では、横になっている時の半分しか内臓に血液が流れないのです。
また内臓の機能は、その臓器に流れる循環血液量に比例するのです。
つまり、起立時や起座位での内臓の機能は横臥時に比べると、半分以下なのです。

 この状況では大腸に十分な血液が流れません。
なんとしても睡眠時間を増やす必要があるのです。

 無理を承知で、会社の近くに引っ越すことを提案しました。
すぐに引っ越しは無理でしょうが、まだ年齢的には若いので定年までの期間を考慮したら、通勤時間を短くする必要が高いのです。

 診察すると、おなかが冷たいのです。
おなかだけではなく、手足も冷たいのです。
これでは大腸には十分に血液は流れ難いでしょう。

 湯たんぽを使って身体を加熱保温すれば身体の冷えは治せます。
そうすることによって、大腸をはじめとする内臓に十分に血液が供給できるだろうと期待できるのです。
しかし、睡眠時間が短いのでこの対策のために必要なのが引っ越しです。

 このようにして内臓に十分に血液が流れるようにしてから、刺絡と気診治療の組合わせで治療を始めます。

 青山・まだらめクリニック 自律神経免疫治療研究所 http://www.dr-madarame.com
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