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過敏性腸症候群に苦しんでいる患者さんの話 [治療効果]

 過敏性腸症候群で長年苦しんでいた38歳の男性の話です。
高校・大学生の頃から過敏性腸症候群のため、体調が芳しくなかった方です。
就職していろいろなストレスが加わって、下痢・便秘が交互に起こるようになり、腹痛が辛く仕事が手につかない状況にまで追い込まれた患者さんが受診されました。
いろいろな医療機関を受診し、真剣に自分の病気と向き合ってきたのです。
残念なことに効果がありませんでした。
仕事を辞めざるを得なかったのです。

精神安定剤を処方されたときは症状は軽減したのですが、その薬物を止めようとした時には非常に困難な状態となりました。
身体的な症状は強く出るし、気分の落ち込みもひどく、自殺念慮まででたそうです。
ベンゾジアゼパム離脱症候群と呼ばれる状態になったのです。
 まだ安定剤は止めることは出来ておりません。
なんとか健康を取り戻したいと願っても具体的には打つ手がなくなり、絶望的な気分になり、当クリニックを最後の頼みの綱として受診されたのでした。

 表情が切羽詰まっておりました。
身体は冷えきっており、腹部は全体的に鼓音を呈しており腸内にガスが多いことを推測させます。
自覚的には肩・首・背中のこりが辛く、頻回に針治療やマッサージを受けているそうですが、効果は満足できる状態ではないのは明らかでした。

 まず湯たんぽを利用して身体を十分に加熱・保温することをお勧めしました。
再診は2日後でしたが、湯たんぽ加熱で身体が楽になってきたことを実感できたそうです。
湯たんぽのお湯は2時間に1度のペースで行なったそうですが、まだ手足は冷たい状況でした。
注射の針を使って刺絡と気診治療を行いました。
刺絡は痛いのではないか?と不安に思っていたそうですが、全く気にならない程度の刺激とおっしゃっておりました。
気診治療直後に頭のモヤモヤ感が改善し、これは治る治療だと直感したそうです。

 昨日が3回目の受診でした。
顔をみた途端に良くなっているのが判りました。
ニコニコ顔だったのです。
あんなに苦渋に満ちた顔でしたが、笑顔だったのです。

 便の回数は3回/日と変わらないのでしたが、便が固くなりしっかりとした固さになりました。
食欲がなくて困っていたのですが、それも改善してきました。
めまい・肩こりがまだ辛い状態でした。
首が右に向き難いのが判りましたので、首のスジに綿花を利用した班目式間接灸を行ないました。
左の首のスジにお灸しただけで、肩こり感がほぼ解消しました。
この首のスジの刺激は、内臓を支配する脳神経である迷走神経の働きをよくする役割があります。
内臓と全く関係がないようにみえますが、内臓に機能をよくします。

 班目式間接灸は非常に気持ちがよかったようで、満面の笑みで帰宅されました。
早い時期に当クリニックを受診していたら、違った人生を送れたのかもしれません。

 青山・まだらめクリニック 自律神経免疫治療研究所 http://www.dr-madarame.com 
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