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胃癌手術後の化学療法副作用で苦しんでいる患者さんの話 [治療法]

 進行胃癌のため胃の全摘手術を受けた患者さんが受診されました。
手術後に肝臓の転移がみつかり、化学療法を行ないましたが手のしびれがひどく、中断せざるを得ない状況だったのでした。
この状況はよくある経過です。
癌の化学療法は根本的には交感神経を刺激する治療になります。
そのため動脈を収縮させ、血液の流れが低下させる悪い影響もあるのです。
当然、免疫機能も低下させます。
この患者さんもそういった病態のようで、診察すると手足のみならず、おなかも冷えておりました。
血液が流れ難くなると、局所がむくみやすくなります。
局所がむくむと、神経を刺激してしびれがでます。
もっと程度が悪いと痛みになります。

 このような悪さがあるために、しびれがとれなくなったのです。
どうすればいいのでしょう?

 まずは湯たんぽ美人を使って十分に身体を加熱・保温することです。
次いで、神経を圧迫刺激している筋肉のこりをほぐすことです。
綿花を利用した班目式間接灸と気診治療の組合わせで治療を開始しました。
治療初日の段階でしびれは改善し、ほぼ消失しました。
筋肉の状態が再び悪くなれば、しびれは再発すると思います。
しかし、この治療を繰り返せば筋肉の質が変わって、永続的な効果が期待できます。
来週の受診予定ですので、答えはすぐにでるでしょう。

 青山・まだらめクリニック 自律神経免疫治療研究所 http://www.dr-madarame.com
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