右足首を捻挫した患者さんの話 [治療法]
約15年以上治療している患者さんの話です。
もともとは潰瘍性大腸炎で受診されていたのですが、自律神経免疫治療で血便や腹痛が消失し、
消化器内科の検査でも全く問題のない状態になっても、月に1回受診されている患者さんの話です。
この患者さんは、年末に右足首を捻挫してしまいました。
冷やしたり温めたりして、なんとか右足首の痛みは解消した状態になりました。
一昨日から捻挫した部位が再び痛みだしたのです。
歩くにも不自由となり、よろめくように受診されました。
ちょうど冷え込みがきつくなってから、痛みがぶり返したようです。
この患者さんは受診歴が長いので、冷えと痛みの関係も熟知していらっしゃいます。
湯たんぽ美人の愛用者で、冷え込んできているので湯たんぽ美人を使っていらっしゃいました。
しかし、今回は間に合わなかったのです。
足首を支える筋肉がガチガチに緊張して、硬くなっておりました。
右股関節に圧痛があります。
左とは明らかに差があります。
足首の状態が悪いので、膝そして股関節・さらには腰に影響が出ることはよく観察されます。
触診では身体は温かい状況でした。
湯たんぽ美人を使わなかったら、もっと痛みがひどかったのでしょう。
右の股関節の圧痛を改善させる下腹部のポイントを、綿花を利用した間接灸で刺激します。
さらに、大腿部および足首付近の重要なツボを、同様に刺激するとすっかり快適になりました。
捻挫そのものは回復した状態だったのでしょう。
しかし、冷え込みがきつくなって、いってみれば古傷がうづく状態となり、
痛みがでたものと考えました。
足関節などの機能が低下したための痛みだったので、下肢を支える筋肉の機能を向上させる治療が効果的であったと考えられます。
冷えがこんなにも悪さをするのか、とこの患者さんは驚いておりました。
もう少し寒い時期は続きます。
ご用心ご用心
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