爪もみについて [治療効果]
爪もみという自己治療法を考案したのは、新潟の外科医だった福田 稔先生でした。
ご承知のように、福田 稔先生は新潟大学に在籍していた安保 徹先生とともに、リンパ球が臨床的に重要な意味を持つことを発見した先生です。
当時の福田先生は通常の外科医の仕事が出来ない状況に追いやられ、注射の針を利用した刺絡とよばれる針治療を行なっておりました。
アトピー性皮膚炎に非常に効果があり、噂を聴いたアトピー性皮膚炎の患者さんが集まって来ておりました。
健康雑誌の某誌が取材に訪問した際に、家庭でできる自己治療を教えてくださいというリクエストがあったのです。
その時に考案されたのが、爪もみだったのです。
爪の生え際にあるツボを井穴と呼びます。
ここを刺激する方法として、爪もみを考案なさったのです。
爪の生え際を痛くなるまで刺激すると、経絡を介していろいろな症状が改善します。
しかし、この方法を熱心に行なうと、刺激した部位にタコができます。
爪もみが流行した時期には、日本中の皮膚科医が困っておりました。
爪の生え際付近のタコを何とかしてくれ、といって皮膚科に押し掛けた患者さんが沢山いたからです。
このようなタコは刺激を中止しない限り、治りません。
所長は福田先生流の爪もみは勧めておりません。
もっと効果がでる方法があるからです。
しかもタコはできません。
このブログでも取り上げてきましたが、爪の生え際をやさしくつまみ、指を捻るような刺激を繰り返すのがその一つの方法です。
この方法も福田先生流の方法でも、指を1本づつ刺激するので効率が悪いのです。
そのため、手首を反らして4本の指をまとめて刺激する指バウワーと呼ばれる方法もあります。
これは非常に効率がいい方法です。
いずれの方法でも、足の指を刺激するのを忘れてはいけません。
経絡的に身体を考えると、手は上半身中心に刺激されます。
足の刺激は下半身に関係しますので、手だけ・足だけの刺激では不十分になります。
せっかく健康状態を良くしようと考えて試みることですので、より効果的な方法を執ることが合理的です。
この他にも、もっと効果的な手段がありますが、それは別項で書き込みます。
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