膀胱癌の患者さんの話 [治療効果]
膀胱癌の50歳台の男性が受診しました。
膀胱癌そのものはすでに経尿道的に内視鏡で切除されておりました。
病理組織学的に異形度が高いと言われたそうで、膀胱の全摘手術は不要ですが
BCGの注入は必要であると説明されているそうです。
膀胱癌でBCG注入の治療は有力な治療法です。
しかし、相当な痛みを伴います。
担当医にも、痛みは酷いから覚悟しておくように(!)と言われているそうです。
これまでにも膀胱癌の患者さんが受診されておりますが、
ほとんどがBCG注入の痛みに耐えかねて他の治療法を求めての受診でした。
初診日の3日後にBCG注入の予定でした。
診察すると手足だけではなく、臀部・大腿部・二の腕が冷たい状況です。
この状態ではBCG注入したらば、相当に痛みが出そうです。
この状態は自律神経の言葉で考えると、交感神経が優位な状態です。
副交感神経優位になれば痛みの多くは改善・消失します。
副交感神経優位にするためには湯たんぽで身体を十分に加熱・保温する必要があります。
湯たんぽ美人を使って十分に身体を温めていただくことにしました。
その他に、冷え改善のために必要な細々としたことを指導しました。
1週間後の再診の日には、にこやかな笑顔で受診されました。
BCG注入は全く痛みがなかったそうです。
担当医が驚くほどだったそうです。
湯たんぽ美人による身体の加熱・保温はそのまま継続していただくことにして、
綿花を利用した、まだらめ式間接灸を覚えていただく事にしました。
色々な部位を刺激する必要があるありますが、一度にはできません。
何しろ初めてお灸をするのです。
確実にできる部位・怖くない部位で練習していただきます。
徐々に難しい部位にもお灸できるようになって頂く予定です。
仕上げに気診治療を行いました。
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