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半年以上水様の下痢が続く患者さんの話-2

 標記の患者さんのその後の状況です。

湯たんぽ美人を使い、身体を温めた患者さんの排便の頻度は確実に減りました。

便そのものは下痢ではなくなり、形があるように変わりました。

10回程度の排便の頻度は半分以下に減りつつあります。

後になるにつれ7回、5回、3回と確実に改善してきました。


 しかし、手の温度を測定すると、指紋の温度は当初の22-24度ではなくなりましたが、まだ27-30度程度です。

足先も冷たい状況です。

身体を温めるにはまだ相当の努力が必要な状況です。

ただし、本人の感覚ではかなり改善してきたことが実感できております。

心配なのは、冷えの改善はまだ完全ではないのですが、本人の感覚的には相当に改善していると誤解して、

身体の加熱・保温を怠ることです。


 ここで身体の冷えの改善が十分に行えないと、時間の経過とともに再び水様の下痢がぶり返す可能性があります。

症状が改善した後で再び困った症状が出ると、精神的にも辛いものがあります。

最悪の状況は脱出しましたが、まだ底辺の状態であることを知っておかないといけません。


 このような説明をしております。

さらに身体的には、背中から腰にかけて筋肉の異常なこりが目立ちます。

背骨に対して拮抗筋である肋間筋や腹直筋にもこりが目立ちます。

これらの筋肉の異常なこりを改善させるために膝のツボ刺激を行いました。

綿花を利用した、まだらめ式間接灸での刺激です。

膝付近のツボが温かくなる程度の刺激で、体幹部の筋肉のこりはほぼ解消しました。


 他にもいくつかのツボ刺激を覚えていただき、仕上げに気診治療を行いました。


 水様下痢がこれまで受けていた治療法では改善せず、絶望的な気分になっていた患者さんですが、

希望が出てきたとおっしゃって帰宅されました。





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