内臓 湯たんぽ [治療法]
これはこのブログを訪問してくださった方の検索ワードの一つです。
今の医療で治療法がない、あるいは治療効果がはかばかしくないと考えられる病気・病態の多くは内臓の機能が低下している事が考えられます。
内臓の機能が低下している、というと肝臓が悪い・腎臓が悪いと考えがちです。
しかし、検査しても肝臓や腎臓をはじめとする内臓には問題のない場合もあります。
このような状態では、内臓に十分に血液が流れないために症状が出ている可能性が高いのです。
やっかいなことに各臓器に流れる血液量を検査するのはかなり難しいことなのです。
現実に日常診療ではほぼ不可能に近いのです。
問題は、実際にはこのような状況が起きている確率が高いことです。
このような状態の対処法としては、しっかりと身体を温めて内臓に十分に血液が流れるようにすることです。
最も効果的なのが、湯たんぽの活用です。
湯たんぽは2リットル程度ののお湯の入るものがいいのです。
温度は100℃の沸騰したお湯を入れましょう。
看護師の国家試験では、湯たんぽには70℃のお湯を入れて足元から10センチ離して温めると答える事になっております。
実際に70℃のお湯の湯たんぽを使ってみると、ぬるくてダメでした。
なぜ湯たんぽが身体を温めるのに効果的か?と考えると身体を温める熱量が多いからです。
70℃のお湯と、100℃のお湯で同じ量のお湯ならば、100℃のお湯の熱量が多いのです。
あとは使い方でヤケドしないように湯たんぽを使うのです。
1ヶ所に長時間湯たんぽを宛てがっていたらヤケドする可能性は高くなります。
あと5分もしたら汗をかきそう、という時点で移動させます。
温める部位については他の記事を参照してください。
いろいろな症状があり、沢山の検査を受けても異常がないとなると”心の問題です”などと言われる事もあります。
しかし、検査で異常がでない病態も沢山あります。
精神的に問題があるようにみえる患者さんでも、多くの場合、身体を温めると良くなる事が多いのです。
身体を温めると内臓の機能が良くなります。
ここで言う内臓は脳を含みます。
脳の血行が悪いので、抑うつ的な気分になったりすることもあるのです。
首から下を十分に温めると脳を含めた内臓への血行が良くなり、様々な症状が改善しやすくなるのです。
秘密兵器の話 [治療の道具]
またまた秘密兵器の話です。
当クリニックでいう秘密兵器とはミサイルのような物騒なものではなく、ツボ刺激をするのに便利な道具のことです。
慢性疲労症候群のため通院中の30歳台の女性は、首や背中のこりがなかなか改善させ難い状況でした。
かつて所長の大切な友人が作ってくれたツボ刺激の道具が極めて効果的でした。
なにがよかったのか?
刺激するべきポイントが極めて狭い範囲にあったことで、この秘密兵器が驚くほどに効果を挙げました。
この秘密兵器を作って頂いたのが、かれこれ3〜4年前のことです。
その当時はこんなに小さい器具は役にたたないのでは?と考えておりました。
しかしそれは浅はかな考えでした。
この道具でなければ大切なポイントを刺激できなかったのです。
かつて発明家のドクター中松は必要になってから作るのでは遅い!必要になる前に作っておくのが発明家だと発言してました。
この秘密兵器はまさしく必要になる前に作って頂いてあり、初めて活躍の場を得たのです。
浅はかな考え方でした。
使い方が判ってなかったのでした。
その後この秘密兵器の使い方を研究しました。
効果的な使い方が判ってきました。
おいおいと書き込みます。
綿花を利用した、まだらめ式間接灸の効果 [治療効果]
かつて、お灸は顔面にしてはいけない治療でした。
米粒の半分くらいの大きさのモグサを肌に直接くっつけて、お線香で火をつけるやり方でお灸をすると、いくら気をつけてもヤケドする可能性があるのです。
タイトルにだした綿花を利用した、まだらめ式間接灸では目のお灸をしてもヤケドしません。
目の下のクマが解消されるだけではなく、交通事故後にモノが二重にみえる複視の症状が改善したり、緑内障で眼圧が高くて困っている患者さんの眼圧が正常化したり、白内障の前駆症状の飛蚊症が治ったりしました。
例は少ないのですが、眼底出血した患者さんは驚異的な早さで出血が改善したこともありました。
まぶた周辺には副交感神経の枝が多いので、目に綿花を利用した、まだらめ式間接灸を行なうと副交感神経を刺激する効果がでてきます。
癌などの悪性腫瘍の患者さんでは免疫状態が低下している事が多いのですが、目のお灸をすると免疫の状態が改善しやすくなります。
簡単に免疫の状態を評価するために、白血球の中身のリンパ球の%および絶対数が目安となります。
リンパ球の%が35〜42程度に納まっている事、あるいはリンパ球の絶対数が2,100〜2,400個の間に納まる事が目安です。
目のお灸はその助けになります。
免疫の状態が低下したのは言葉を替えて表現すれば、交感神経が優位になり副交感神経機能が低下した状態です。
従って、何らかの形で副交感神経を刺激すれば解決できるのです。
癌などの悪性腫瘍とは無関係に、目のお灸で目の疲れがとれやすくなります。
しかし、患者さんに話を聴いていると、目の疲れがとれるよりも全身の疲労倦怠感が軽減するとおっしゃる方がはるかに多いのです。
不眠が改善しやすくなる、ドライアイが改善する効果もあります。
不眠に関しては先日ほかのブログに投稿した記事がありますので、ご参照願います。
目の下くま せんねん灸 [治療法]
これはこのブログを訪問してくださった方の検索ワードの一つです。
綿花を利用した、まだらめ式間接灸の話題はこのブログでは何度も取り上げております。
この方法でならば、ヤケドしにくいのです。
そのため、顔面にお灸をすることも可能となっております。
まぶた周辺にじんわりと熱のエネルギーを入れる事により、まぶた周辺の血行を良くするのです。
その結果として目の下のクマが解消されます。
しかし、せんねん灸のようないわゆる簡易灸では両面テープなどを利用して局所に固定しているため、局所が熱くなり過ぎてヤケドの危険が大きいのです。
特に顔面のヤケドは困ります。
綿花を利用した、まだらめ式間接灸は移動しながら行ないます。
皮膚の限度を超えた熱刺激はヤケドします。
せんねん灸などの簡易灸では移動ができません。
いくらお灸が効果的といってもやり方の問題がありますので、ご用心を!
ブログが紹介されました [その他]
がん治療に+免疫〜免疫療法のすべて〜(http://www.cancertxplus-meneki.net/) というHome Pageで
このブログが紹介されました。
このコーナーで紹介されました。
51歳 結腸癌手術後腹膜播種の女性患者さんの話 [治療効果]
49歳で結腸癌が発見され手術を受けましたが、翌年吻合部の再発が発見され、
再び手術を受けていらっしゃる方です。
不幸な事に、最近になって腹膜全体への転移、腹膜播種が発見されてしまったのです。
常にお腹が張って苦しくなっております。
そのため、食事が摂れません。
歩くとすぐに息切れがでてくる状態です。
通院している病院では腸閉塞と診断されております。
ネットで検索して当クリニックを受診されました。
診察すると、手足は氷のように冷たい状態でした。
お腹にはガスが多く、打診ではお腹全体で鼓音を呈しておりました。
つまり、お腹全体にガスが充満している状態でした。
背中や腰の筋肉がバリバリにこっておりました。
胃腸の機能をよくする足のツボ刺激をすると、腹直筋や肋間筋のこりが軽減し、
背中や腰の筋肉のこりも軽減しました。
なんとなく調子がいいと感じてくださいます。
首のスジの灸をするとお腹が動く感じがでてきました。
このような初診時の効果で、お灸でなんとかなりそうな雰囲気がありました。
もちろん、湯たんぽ美人を使ってしっかりと身体を温める必要があります。
そのうえでのお灸です。
この順番が逆だと効果が乏しくなります。
再診のときから綿花を利用した、まだらめ式間接灸と気診治療の組合わせで本格的な治療を始めました。
本日が第3診目でした。
腹部膨満感はなくなり、普通に食事が摂れるようになってきました。
癌細胞で腸管が詰まった状態の腸閉塞ではない、と考えます。
消化管の動きが悪くなった程度の腸閉塞だったのでしょう。
本日は股関節周囲の筋肉の圧痛を取り除く治療と、こめかみのこりを改善させる治療の組合わせで治療しました。
目がすっきりと見えるようになり、頭もスッキリしてきたそうです。
脳のうっ血も減ってきたのでしょう。
仕上げに気診治療を行ないました。
来週も受診予定です。