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新型コロナウイルスの話:死亡者と生存者の比較 [病態]

 新型コロナウイルスに関する論文が、多く出てきております。

国内の学会では感染症学会が情報を提供しており、さすがに感染症学会と名乗るだけのことはあると感心しております。


 この感染症学会に掲載されてある情報から、注目すべきことをピックアップします。

アメリカの医学雑誌に投稿された情報をまとめた内容が掲載されてました。




リンパ球は20歳では2,000個ありますが、加齢とともに減っていきます。

高齢者で死亡率が高くなるのも、リンパ球の数で説明がつきます。

基礎疾患がある場合には、同年代の方と比べてもリンパ球が減っている可能性が高いと推測されます。


 この結果から考えると、基礎疾患のある方や高齢者でも、リンパ球を増やすことで感染予防が可能かもしれませんし、万が一感染しても軽症で済む可能性があります。


 癌患者さんでは多くの場合、リンパ球数が少ないことが多いのです。

糖尿病や心疾患・呼吸器疾患など、いわゆる持病のある方もリンパ球数が少ないことが多いのです。


 リンパ球数を増やす治療法はほとんど知られていませんでしたが、身体をしっかりと温めることでリンパ球減少症を改善させることが可能です。

リンパ球減少症とはリンパ球数が1,000個未満をいいます。

かなり免疫力が低下した状態と考えられます。

この状態で新型コロナウイルスに罹患したら、重症化するだろうと推測されます。


この論文は臨床的に重要な意味をもつと考えられます。

特に今の日本に限らず、新型コロナウイルスが猛威を振るっている国・地域では、重症者をださないためにも、しっかりと身体を温めることが必要です。


また、リンパ球数の少ない方は、単純に身体を温めただけではリンパ球の増加が不十分なこともあります。

その場合には注射の針を利用した刺絡や、綿花を利用したまだらめ式間接灸、さらには気診治療が必要になります。


 Yahooのデータでは本日までの東京都内での新型コロナウイルス患者さんの発生数は84名です。

1,500万人の中の84名ですので、その頻度は0.00056%となります。


 新型コロナウイルスに感染することを怖れて受診しない患者さんもいらっしゃいますが、時間が経てば増える可能性が高いので、今のわずかな頻度のうちに治療を受けて、リンパ球を増やした方が得なのでは?と考えております。





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