四国でも梅雨入り:暑い時季の湯たんぽの活用法 [季節]
少し前には5月とはいえ、4月初旬のような寒い日々が続きました。
一転、夏日が続く日が続いております。
ニュースでは九州に続いて四国も梅雨入りしたそうで、関東地方もこれから蒸し暑い日々が多くなります。
このような時季にでも、病気の方は冷え対策を忘れてはいけません。
なぜ病気の方は冷え対策が必要か?
様々なストレスがかかると、動脈が縮みます。
その結果、全身に流れる循環血液量が減少して内臓の機能が低下します。
この期間が長いと病気になります。
もともとの体力の程度などにより、どの程度の期間で病気になるかまだ不明な点はありますが、
この傾向には間違いがないようです。
病気を治すためには根本的には内臓に十分に血液が流れる状態の方が有利に働きます。
手や足が冷えて困る方は、手・足だけではなく内臓に流れる循環血液量が低下した状態になっております。
そのため内臓の機能が低下した状態になっております。
このような状況では冷たい手・足を温めるだけでは不十分で、大腿部前面・腹部・臀部・上腕伸筋側の加熱が必要となります。
蒸し暑い時季には、長時間の湯たんぽ加熱は難しくなります。
少なくとも入浴前に、お風呂のお湯で湯たんぽを使います。
お風呂のお湯ならばヤケドすることはありませんので、湯たんぽの袋は使わずに湯たんぽで身体を温めてください。
大腿部前面・腹部・臀部・上腕伸筋側を1カ所1分程度で結構です。
ほんの少しだけ身体を温めてから入浴しましょう。
この努力で身体の芯まで温まります。
身体表面が冷えていると、身体の芯まで温まる前にのぼせます。
そのため入浴だけで理想的に温まることは無理になります。
お風呂のお湯と身体表面の温度差を少なくし、身体の芯までお風呂の熱を誘導する工夫が必要です。
ただし、この方法には欠点があります。
湯上がりに大量に発汗する可能性が高いのです。
せっかく温まった身体ですが、大量の発汗で冷えてしまいます。
湯上がりに発汗が多い方は、冷たいシャワーを浴びてください。
汗腺が引き締まり、汗をかきにくくなります。
内臓の温度がある程度上がったら、体表面温度を下げても大丈夫です。
暑い時季には汗をかかない工夫が必要になります。
新しい治療法の開発 [治療法]
現代日本の医療はいろいろな制約の中で、薬物治療を中心に行なわれているのが現状です。
しかし、当クリニックでは、通常の医療機関とは異なり薬物治療に重きを置きません。
非薬物治療を中心に治療しております。
通常の医療機関と異なる治療方針のため、通常の医療機関で難治とされる病気でも回復することは珍しくありません。
当クリニックの基本方針としては、身体の機能を高めることに重点を置いております。
身体の機能の中でも大切なものが、内臓の機能です。
内臓は、その臓器に流れる血液の量に比例した機能を表します。
つまり内臓に十分に血液が流れないと、内臓の機能は悪いのです。
内臓にどの程度血液が流れているかを調べることは結構難しいのですが、大雑把に推測することは簡単です。
身体の表面が温かいか否か、で推測は可能です。
ここで大きな問題があります。
現代日本の医学部教育では身体の冷えを問題にしていないのです。
そのため、足が冷えていると訴えても、適切な治療を受けたと胸を張って言える方はほとんど居ないのが現実です。
全身にくまなく血液が流れる状態ならば、内臓の機能は優れていると考えられます。
従って快適な生活ができます。
この状態に仕向けるために、湯たんぽ美人を活用して身体の加熱・保温が大切になります。
ある程度身体が温まると、内臓に流れる血液の量は格段に増えます。
そのうえで、全身の筋肉の異常なこりを改善させるとさらに効果的になります。
ここでももう一つの問題があります。
現代日本の医学部教育では、筋肉の異常なこりのために様々な症状が出現することを教えていないことです。
簡単な例をあげると、肩こりがひどい状態になると眠りの質が悪くなることはよく経験します。
睡眠の質が悪ければ、快適な生活はできません。
肩こりは肩周辺の筋肉の異常だけでは済みません。
背中や腰の筋肉にも負担をかけてしまいます。
意外なことに、その結果として内臓に流れる循環血液の量を減らす方向に向かいます。
これに類することが全身で起こりますので、どこかの筋肉に負担がかかると様々な症状を引き起こします。
このような病態は、身体を詳細に観察するとみつけられます。
所長は大学院生時代に、微小循環学を学びました。
その研究成果として、筋肉と血液循環の関係を発見したようなものです。
さらに筋肉の異常なこりを改善させる手段として効果的なものが、東洋医学の経絡学説でした。
所長は自分の肩こりを治したくて医学部に入学しましたが、医学部の講義では肩こりそのものは全くありませんでした。
そのため、独学で肩こりをはじめとする筋肉のこりを改善させる治療法を研究してきました。
ある程度は肩こりをはじめとする筋肉のこりの治療は可能でしたが、満足できるものではありませんでした。
優秀な指導者につく必要を痛感しておりました。
ある時期には日本全国の針灸治療の名人を探し歩くことをしました。
それが現在の治療に結びついております。
いろいろな治療法を発見・開発してきました。
この新型コロナウイルス感染症の影響で、かなりの時間が自由になりました。
おかげさまで、これまでに解決しにくかった症状の治療法を考える余裕ができました。
これまでにない画期的な治療法も発見できました。
緊急事態宣言が解除され、この新しい治療法の効果を確認するときがきました。
新型コロナウイルス感染症から回復した患者さんたちの話 [その他]
関西圏では緊急事態宣言の解除となり、首都圏でもそろそろ解除かと予想されるこのごろです。
新型コロナウイルス感染症に罹患して、回復した著名人などのコメントを目にします。
回復しても、本調子にはほど遠いのが普通なようです。
この状態は漢方的な診断をすると、感冒が回復しきっていない状態に等しいと考えられます。
全身に筋肉に負担がかかり、筋肉の柔軟性が失われた状態と考えられます。
この状態はある特殊な治療で急速に改善します。
意外なことに人体の要は臀部にあります。
人体を支えるために臀部の筋肉は重要です。
炎症が起こると、臀部の筋肉をはじめ全身の筋肉が影響を受け、強張ります。
この筋肉の強張りを改善すると、内臓に十分に血液が流れ易くなり、身体の機能が良くなります。
新型コロナウイルス感染症では重症化すると最悪の場合、人工呼吸器に長期間繋がれる状況になります。
最も重篤化するとECMOに繋がれます。
そうなると身動き出来ない状態が続きます。
全身の筋肉が衰え、体重が激減するのが一般的です。
身体の筋肉が衰えるだけではなく、消化管の筋肉も衰えますので消化吸収の機能は著しく低下します。
従ってもとの身体機能を取り戻すには、かなりの長期間を必要とします。
このような状況こそ東洋医学の出番と考えます。
アトピー性皮膚炎の患者さんの話
自律神経免疫治療は新潟の福田先生と安保先生の出会いから始まりました。
晴れた日には虫垂炎が多い、という臨床的事実から発展してきました。
当初はアトピー性皮膚炎に顕著な効果がありました。
やがて悪性腫瘍の患者さんの治療が始まると、癌が消えてなくなる患者さんが多くでてきたのです。
これまでの医療とは異質な医療を始めたので、福田先生はかなりの迫害を受けました。
新潟の医師会からは、自律神経免疫治療を止めるような勧告まで受けたのです。
信念の塊のような福田先生でも精神的ストレスは大きく、詳細は述べませんが病気になりました。
そのためしばらくの間治療できない期間がありました。
さて、自律神経免疫治療はどのような病気にも効果をだせますが、上記のようにアトピー性皮膚炎にも効果的です。
安保先生がご存命の頃に雑誌の特集で、アトピー性皮膚炎を取り上げられることが多かったのです。
現代医学的な治療と自律神経免疫治療の比較のような記事が多かったのです。
現代医学の治療の場合には、有名な大学の皮膚科の偉い医師が出てくることが普通で、ステロイドを使った治療法で治すようなお話でした。
片や自律神経免疫治療では安保先生が理論的な面を受け持ち、福田先生が臨床面を担当する記事が多かったのです。
問題は雑誌の読者からの声でした。
ステロイドを使った治療を大学病院の偉い医師が述べますが、その医師の治療を数年に渡って受けていた読者が増悪しているとの抗議の手紙が殺到したのです。
このようなことが続いてしまったので、健康雑誌ではステロイド治療を中心に行なう医師にお呼びがかかることはなくなってしまいました。
もちろん自律神経免疫治療を受ければたちどころに治るのではありません。
身体が回復するには、ある程度の時間がかかります。
自律神経免疫治療を受けると、その期間を耐えてみようという気持ちになるようです。