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不眠症に悩む患者さんの話 [治療効果]

 新型コロナウイルス感染症のために、経済が回らないといろいろな心配事がでてきます。

今回紹介するのは40歳の女性で、いろいろな精神的ストレスのために眠れなくなったために当クリニックを受診されました。

寝付くが悪くなり、眠れても朝になるまでに何度も目が覚める状態です。

早朝に目が覚めると、もう眠れません。


寝付きが悪い・中途覚醒・早朝覚醒と睡眠が妨げられております。

なんとか頑張って仕事をこなしているそうですが、なかなか大変なことです。


 診察すると手足が冷たいのです。

こんなに蒸し暑いのですが、長いソックスを履いて寝ているそうです。

後頚部を中心に筋肉の異常なこりがあります。


 首や肩の筋肉がこると、脳内の血液循環が障害されます。

脳にうっ血が多くなると睡眠の質が悪くなります。

肩や首の筋肉のこり改善させることが大切になります。


 湯たんぽ美人を膝に載せると快適に感じます。

この蒸し暑い時期に湯たんぽを快適に感じるのは、相当な冷えがあります。

冷えがあるだけで筋肉のこりは改善しにくくなります。


 初診ですので、細かい治療はできません。

綿花を利用した、まだらめ式間接灸で首のスジを刺激すると首や肩・背中の筋肉のこりが改善します。

頭がスッキリした感じがでてきました。


 後日話をきくと、その夜は気持ちよく長時間眠れたそうです。

脳のうっ血を改善させるには首のスジの刺激が効果的です。

この部位には内臓を支配する迷走神経が走行しておりますので、内臓の機能もよくなるのが普通です。

寝不足になると食欲が低下しますが、それもこの治療で改善します。


 ご自分でも綿花を利用した、まだらめ式間接灸を覚えて頂く予定です。






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