気を使う治療:気診治療 [治療法]
何らかのモノ、針やモグサを使う治療ならば身体が変化するのはわかります。
しかし、そういったモノを使わずに手を振っただけで治療になるとは、普通考えられないでしょう?
かつて所長は肩こりがひどく、どうしようもない状態にまで追い詰められていたことがありました。
その頃は自分でも針治療が出来ているつもりでした。
しかし、肝心の自分の身体が言うことをきかない情けない状態でした。
本格的に針灸治療を勉強しなければいけないと考えたのが平成3年頃でした。
いろいろと師匠たるべき方を探しました。
数人の候補をみつけて、平成4年には候補と考えた治療家にお目にかかりに参りました。
そこでみつけたのが手を振っただけで治療が完成するという治療法でした。
治療を受けてみて初めてわかりました。
身体の刺激の仕方には様々な方法があることを知りました。
刺激が強くしなければいけないものではない、ということも初めて理解できました。
逆に強すぎる刺激は症状を増悪させる可能性が高いので、適度な刺激である必要があります。
これが気診治療との出会いでした。
気診研究会の話 [研究会]
当クリニックの治療の重要な柱のひとつは気診治療です。
耳慣れない言葉ですが、針やモグサの替わりに気を用いて治療する治療法です。
所長は平成4年からこの治療法を学んできました。
兵庫県加古川市で整形外科医をしていた小田 一先生が考え出した治療法です。
小田先生は整形外科医でしたが、当時の日本の医師にしたは珍しく
針灸治療を真剣に研究なさった方でした。
昭和の時代に針灸治療を復興させた間中喜雄先生が主催されていた
針灸トポロジー学武会という研究会で活躍されておりました。
針灸トポロジー学武会は大変高度な研究会で、
当時の日本を代表するような優れた治療家が多数集まっておりました。
間中喜雄先生後逝去後、小田先生は気を専門に研究する会を立ち上げられました。
それが気診研究会です。
所長はこの治療法を広げるべく、初心者と一緒に勉強することにしました。
今年から初心者のために勉強会を始めました。
本日が第2回目でした。
第1回目では小田式針灸治療の概略を説明しました。
本日の第2回目では小田式針灸治療を特徴づける奇経・六海治療を解説しました。
実技がないと理解が進まないので、念入りに実技も行いました。
やがて気診治療を縦横に使いこなす後進が育っていくでしょう。