暑い日々が続いております:医学部教育の問題点 [季節]
すでに立秋を過ぎて、暦の上では秋ですが連日の猛暑日です。
熟睡するのが難しい状況で、消耗します。
熱中症で亡くなる方が多くいらっしゃいます。
冷房がないと死んでしまう程暑いです。
これだけ暑いと身体が冷えていることに全く気がつかないことが多いのです。
いわゆる難病の方が特にそういう傾向があります。
身体の冷えというと、単純に冷えている部位が温度が下がっているだけではないか?
と考えてしまいます。
人体はある一定量の血液が流れて生命を維持しております。
その大切な血液の流れが上手くいかない時に身体の冷えが出てきます。
単純に局所的な温度が下がって冷えているだけではありません。
内臓に十分に血液が流れなくなってしまうことが最も大切な問題なのです。
血液の流れが悪いことはその局所の機能が低下することと同じことなのです。
内臓のに十分に血液が流れないことは、内臓の機能が低下していることと同じことなのです。
内臓の悪いと身体の機能全てが悪くなる可能性があります。
何らかの病気にかかっていても治りにくくなるのは当然でしょう。
自分の身体の状況を知るのは難しいことです。
実際に患者さんの診察をしていると、ご自身の悪さに全然気づいていないことが多いのには愕然とします。
初めて医療機関を受診なさった患者さんだけではなく、
何ヶ所も病院などの医療機関を受診なさった方でも同じことが言えるのには困ってしまいます。
つまり診察している患者さんは同じなのですが、
診察で観察している身体状況が当クリニックとこれまでに受診した病院とは異なっているのです。
同じ身体ですが、どこが悪いのかみつめる視点が違うのです。
当クリニックでは血液循環を改善する必要があると判断しても、
他の病院ではそうは考えていないということです。
ある意味では今の医学部教育の欠点がでていると言っていいのではないでしょうか?
冷えそのものは医学用語ではありませんが、微小循環学から考えれば当たり前のことなのです。
逆に言えば、医学部教育の中で微小循環学が無視されていると考えるべきなのかもしれません。
残念なことです。
微小循環学が周知されれば、今言われている難病の多くが解決とまではいかないかもしれませんが、
症状が改善して救われる患者さんが増えると思います。