かつて慢性疲労症候群の治療は、漢方治療だけで行なっていた時期がありました。
漢方治療しかやらせてもらえなかったのです。
それでもいろいろと工夫して治療してきました。
その黎明期に診察していた慢性疲労症候群の患者さんが、治らずに乳癌を合併したのです。
乳癌は7ミリ程度で、今すぐどうなるものでもありません。
疲労倦怠感と背中の痛みが辛い状態が長期に渡り続いていたのです。
かつての所長の治療では治らずに、あきらめて脱落していたのです。
今回乳癌が発見され、心細くなったため受診されたのでした。

 薬物治療では効果がないため、痛む背中をマッサージしてもらっていたそうです。
マッサージしてもらうと少し楽になる、しかしやがて痛くなる。
この繰り返しで過ごしてきたそうです。
このやり方は最悪の治療法です。