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早いもので既に梅雨入り! [季節]
今年は関東甲信越地方は6月6日に梅雨入りしたそうです。
昨年より8日早く、平年より1日早いそうです。
梅雨明けも早くなりそうで、そうなると暑い夏が長引くのが心配です。
暑くなるとどうしても冷房の助けがないと過ごせなくなります。
原油価格が高くなり、さらに円安の影響で電気代が高くなるしかない予想が出ております。
困ったものです。
湿度が高くなると、ヒトの身体もむくみやすくなります。
大自然の中で生きているものの宿命ですが、自然環境の影響を受けるのでやむを得ないことです。
暑くなると自分の体が冷えていても、その冷えは気にならなくなります。
言ってみれば気温の高さに身体が騙されているような状況になります。
暑いので発汗します。
そのため体の表面はひんやり冷たくなります。
本来の冷えと区別がつかなくなります。
なんとなく体調が悪い方は朝の寝床の中で身体各所の温度を確認してみましょう。
手そのものが冷えていると判定を間違えます。
腋の下の温度を基準とします。
体温計を使う時のように、腋の下に手を挟みます。
その温度とお腹、腋の下の温度と太もも(大腿部)、腋の下の温度とお尻(臀部)、腋の下の温度と二の腕(上腕伸筋側)このように腋の下の温度を基準として、1対1に体の表面温度を比較するのです。
どこかしら腋の下の温度と比べて低い部位があったら、それは身体が冷えていると考えてください。
このような状況がある場合には最終的には内臓に流れる循環血液量が低下しますので、内臓の機能が低下します。
そのためになんとなく調子が悪いけれども、検査では異常が出ないとされます。
検査が万能ではありません。
そこまで現代の科学技術は進歩しておりません。
検査にはそれぞれの目的があります。
その目的である内容しか分かりようがありません。
問題はこのような病態をどうやって治すか?です。
このブログで延々と取り上げてきた、湯たんぽでの加熱そして保温が決め手になります。
梅雨時の蒸し暑い時に沸騰したお湯で湯たんぽを作ることは必要ないです。
お風呂のお湯を湯たんぽに入れます。
湯たんぽの袋は必要ありません。
何しろお風呂のお湯ですから、ヤケドの心配はありません。
入浴前にこの湯たんぽで、大腿部前面・腹部・臀部・上腕伸筋側を一箇所1分程度温めてから入浴しましょう。
冷えた身体で入浴しても体の芯まで温まるのは難しいのです。
あらかじめ身体表面の温度を上げてから入浴するべきです。
冷えた身体表面温度とお風呂のお湯の温度差が問題なのです。
このギャップを埋める工夫が必要です。
冷えとはなんでしょう? [病態]
冷えは日常生活における言葉で、医学用語にはありません。
所長が受けた医学部教育で、冷えという言葉は出てきませんでした。
実際に診療すると、冷えが原因で出てくる症状は非常に多いのに驚かされます。
冷えというと言葉があまりにもポピュラーなので、深刻さが薄れます。
たくさん検査したけれども異常がない、しかし多彩な症状があるといった場合の原因が冷えであることが多いのです。
さまざまな症状がある場合には色々な病気でそのような症状が出てくることがありますので、治療を担当する医師は病気を見逃してはいけませんので、考えられるだけの検査をします。
それでなんらかの病気が見つかって、それなりの対処をしていただければよろしいと思います。
しかし、検査で異常はないにも拘らず症状の説明がつかないことがあります。
この場合には冷えを考えなければいけません。
前に述べましたが、医学部の教育では冷えは出てきませんので、医師の念頭には冷えは出てきません。
そのため多くの患者さんは路頭に迷うのです。
新型コロナウイルス感染症の後遺症で苦しんでいる患者さんの多くが、冷えているものと推測しております。
冷えの対処ができていないから治らない、と考えております。
当クリニックで経験したコロナ後遺症の患者さんは全て冷えておりました。
冷えの改善が出来ないと疲労倦怠感が改善しないのです。
逆に、一生懸命に冷えを改善させると急速に改善してくるのです。
まずは冷えの改善が第一です。
どうやって冷えを改善させるか?
それは湯たんぽを使って身体を加熱・保温することです。
梅雨入り間近で蒸し暑くなってきております。
このような時期に湯たんぽを使うのか?と考える方も多いと思います。
気温が高くなっても、冷えは改善しません。
気温が高いので、自分の冷えが苦にならないだけの話です。
汗をかかないように、短時間でいいので湯たんぽを使ってみましょう。
まずはお試しで、入浴前だけお風呂のお湯を湯たんぽに入れます。
その湯たんぽを大腿部前面・腹部・臀部・二の腕の5箇所を1ヶ所1分間だけ温めてみましょう。
その後普通に入浴してみましょう。
いつも以上に身体が温まります。
湯上がりに汗がひかないほど温まることもよくあります。
そんな場合には湯上がりに水をかぶってから上がりましょう。
汗腺が引き締まり、汗をかきにくくなります。
こんなことを日々に繰り返すうちに冷えの程度が軽快していきます。
コロナ後遺症の治療について [治療法]
緊急事態宣言やマンボウは発出されておりませんが、罹患者が増えたためコロナ後遺症で苦しんでいらっしゃる方が非常に増えました。
感染後に慢性疲労症候群になるのは、慢性疲労症候群としては典型的な例でもあります。
当クリニックでは慢性疲労症候群の治療を行なって、すでに30年以上の経験を積んできました。
現在の疲労学会の前身である、慢性疲労症候群研究会の時代から参加してきました。
当初は慢性疲労症候群の治療では全く成果が上がりませんでしたが、地道に治療を研究してきました。
慢性疲労症候群は一般的には難病とされておりますが、
治療法を薬物治療から物理的刺激に変更することで、慢性疲労症候群は治る病気になりました。
このことは疲労学会その他の学会でも報告し、一部のデータは論文化しております。
コロナ後遺症は発症してから日が浅い慢性疲労症候群と考えると大きな間違いはないと思います。
コロナ後遺症は慢性疲労症候群の治療をすれば治ると考えております。
ポイントは2つあります。
冷えの改善と筋肉の異常なこりの改善、この2つです。
詳細はこのブログ及び湯たんぽのブロブを参照してください。
この二つのブログに適宜書き込みます。
早く冷えを改善したい方は当クリニックのHome Pageを参照してください。
確実に冷えを改善させる方法を掲載してあります。
筋肉のこりを改善させるのは難しいです。
間違いなく言えるのは、
こっている筋肉そのものを刺激するのはやめた方がいいということです。
こりを改善させる方法はまだ完成しておらず、いまだに進化形です。
抗がん剤の副作用:爪が黒くなる [治療法]
これはこのブログを検索してくださった方の検索ワードの一つです。
抗がん剤治療を受けている患者さんでは爪が黒くなることが多いのですが、それはなぜでしょうか?
抗がん剤は交感神経を刺激する薬物なのです。
そのため白血球の中の顆粒球が増えて、リンパ球が減ります。
顆粒球が役目を終える時には活性酸素を放出します。
この活性酸素が日焼けと同じように皮膚を黒くするのです。
ではどうしたらそのようなことが避けられるでしょうか?
顆粒球を減らしてリンパ球を増やせばいいのです。
簡単なことでしょう!
しかし、実現するには難しいのです。
なぜ?
リンパ球を増やす方法は教科書には載っていないのです。
しかし、このブログに載せてある情報だけでもリンパ球が増やせることががわかると思います。
最終的には全身に血液が流れやすくなる方向に向かえばよろしいのです。
湯たんぽ美人を使って身体を加熱・保温することが最も速くリンパ球を増やせます。
次いで筋肉の異常なこりを治すことです。
筋肉がこっているということが血液の流れが悪くなることと同じ意味があります。
身体が冷えていると筋肉の異常なこりは改善しにくいので、冷えの改善と筋肉の異常なこりの改善は並行する必要があります。
他には副交感神経を刺激する方向に向かえば間違いないのです。
早寝早起き、歯磨きの頻度を増やす、乾布摩擦でもよいのです。
爪もみでもいいのです。
刺絡でもお灸でもいいのですよ!
ただし、それらの治療法の運用の仕方で効果に差が出てくるのは当然のことです。
地震の話 [病態・治療法]
昨夜に続き、本日も東北地方で大きな地震がありました。
東日本大震災からようやく11年が過ぎております。
地球の歴史から考えると、わずかの時間しか経過しておりません。
余震ではなさそうですが、不気味なものです。
地震がくる前に頭痛が出ると、おっしゃる方はかなりたくさんいらっしゃいます。
都内には頭痛外来を設けている病院は多いのですが、そこを受診する患者さんでは
気圧の変化・地震・火山の噴火を誘因に上げる患者さんが多いそうです。
こういった患者さんは辛い日々を過ごしていらっしゃることでしょう。
不幸にして地震や気圧の変化・火山の噴火などに悩まされる患者さんでも、全身的に体力がついてくると頭痛は軽減してきます。
体力をつけるにはどうしたらいいのか?
治療として考えると、自律神経のバランスを整えることにつきます。
このような患者さんは、運動して体力アップを期待できるほどの状態でないことが多いのです。
運動はすればいいのではなく、運動して却って具合が悪くなる状況も確実にあります。
細かいことを言えばキリがないのですが、原則的には普通に生活できるレベルの体力になってから鍛えるという順番にしないと危険です。
無理は禁物です。
ある程度弱い方は、やり過ぎると後でしっぺ返しがきます。
色々な体力のレベルがあるので、一概に説明するのは極めて困難です。
くれぐれも無理しないことが大原則です。
湯たんぽ いつまで使う [冷えの改善法]
これはこのブログを訪問してくださった方の検索ワードの一つです。
だんだん気温が高くなると湯たんぽなんか使いたくなくなります。
体調が悪くなければ使わなくても大丈夫です。
しかし、何らかの不調があり、湯たんぽを使うと少しでも楽になる経験のある方は暖かくなっても、湯たんぽ加熱を続けてください。
延々と加熱する必要性は減ってきています。
入浴前の数分間だけ身体を温めてから入浴するような加熱でも間に合う場合があります。
このブログでも何度も取り上げてきましたが、入浴はそんなに冷えの改善効果は期待できないのです。
ここで期待できないと言っているのは、世間的には極端な冷えの場合の話です。
身体の芯まで冷え切っている方は入浴すると、始めは温かく感じますがある程度浴槽に使っていると冷えてくるので早くお風呂からでたがります。
今回取り上げているのはこのように冷え切っている方の話です。
身体の芯まで冷え切っている場合には、
表面的な冷えの奥深い部分にある氷の塊のような冷えを解決しないといけません。
残念ながら一気には解決できないことが多いのですが、少しづつでも解決の方向に向かうために
湯たんぽ加熱を続けてください。
夏の加熱法はまた書き込みます。
湯たんぽで体が熱い [湯たんぽ]
これはこのブログを訪問してくださった方の検索ワードの一つです。
おそらく冷えに苦しんでいらっしゃる方なのでしょう。
湯たんぽを使って、温まる以上の段階に到達したため熱く感じていらっしゃるのでしょう。
湯たんぽは冷え取りには大切なアイテムですが、無理しないことが大事です。
身体を温め過ぎて熱い・暑いと感じるくらい加熱すると、汗をかきやすくなります。
汗をかくほど身体を加熱すると、気化熱でかえって身体が冷えることもあります。
ほどほどの温め方が必要です。
目標とするのが、あと5分もしたら汗をかきそうとなったらば加熱する部位を変えることです。
はじめは上手くいかないかもしれませんが、だんだんに上手になっていきます。
最初からうまくいくわけがない、と思って気楽に身体を温めてください。
過ぎたるは猶及ばざるが如し
湯たんぽは身体に悪い? [治療法]
これはこのブログを訪問してくださった方の検索ワードの一つです。
このブログでは湯たんぽの必要性・使い方を中心に述べてきました。
一方では湯たんぽを使うと、自分で熱を産生しなくなるから湯たんぽを使うのは身体には悪いとする意見があります。
道具が良い、悪いの問題ではありません。
どういう病態で湯たんぽを使い、何を改善させるのか?が問題になります。
湯たんぽそのものが良い・悪いのではありません。
湯たんぽの使い方が問われている質問だと思います。
ある程度身体が冷え切っている場合には自力で熱を産生することが極めて困難な状態になっている場合があります。
当クリニックを受診される方はほとんどがこのような状況です。
このような状態では、湯たんぽを使って身体を温めないと本来の身体機能が発揮できません。
従って湯たんぽを使わないと良くならない可能性が高い状態です。
このような方が自力で熱の産生が出来なくなるから湯たんぽを使うのは遠慮する、となればジリ貧に陥ります。
まずは自力で熱を産生する能力を回復することが最優先しなければいけません。
何しろ、折角の食事からの栄養補給がままならない状況になっているのと同じ身体状況なのです。
世界でただ一人だけの大切なあなたです。
あなたの身体では湯たんぽを活用するのがいいのか、使わない方が良いのかを診断しなければいけないのです。
その判定にさまざまな条件が出てくるのは当然のことです。
湯たんぽがなければ、当クリニックの治療法も産まれてきませんでした。
リンパ球減少症で苦しんでいらっしゃる患者さんを救うことはできませんでした。
湯たんぽがあって多くの方が救われております。
湯たんぽが身体に悪いのではありません。
湯たんぽを使わなければ身体状況が改善出来ないほど、身体が悪いのです。
寒いですね!
すでに節分立春を過ぎましたが、寒いです。
都内では木曜日には雪の天気予報が出ております。
所長が東京に出てきてから30年以上経ちました。
12月に零下になったのは初めてです。
その後も寒いままで今に至ります。
例年になく寒いので、体調を崩している方が多いです。
例年と同程度の用心では間に合わないのです。
湯たんぽのお湯の冷め方が早いでしょう!
お風呂に入るときには湯たんぽで温まってから入るようにしましょう。
冷え切った身体のままで入浴しても、体の芯まで温まる前にのぼせてしまいます。
お風呂のお湯と身体の表面温度の差を少なくしてから入浴するべきなのです。
身体の冷えが続くと病気にかかりやすくなります。
病気にかからないようにするためには、準備が必要です。
この寒い時季に湯たんぽはありがたいアイテムです。
しっかりと身体を温めてコロナに感染しないように気をつけましょう。
湯たんぽで温める場所は他の記事を参照してください。
身体を温めるとリンパ球が増えます。
リンパ球の数が多い方はコロナに感染しても重症化しにくい事実があります。
免疫機能が良好であると感染しにくいのは間違いないです。
万が一感染しても重症化しにくいのならば、こんなにいい話はありません。
針治療で出血はいいの? [治療法]
これはこのブログの検索ワードの一つです。
針治療は先端がとんがっている針をつかう治療ですので、うっ血が多い部位を刺激すると出血することがあります。
指の先端、特に爪の生え際付近には大切なツボがあります。
エネルギーが湧き出てくると考えられるツボで、井穴(セイケツ)と呼ばれます。
このツボを刺激すると非常に効果が現れやすいのです。
伝統医学の言葉では井穴刺絡と呼ばれる治療法があります。
注射の針を利用して、意識的に出血させる治療法です。
自律神経免疫治療が発足した頃には、最も有力な治療法として有名になりました。
効果がある治療法ですが、時々新聞にこの治療法をおこなって逮捕された針灸師の事件が載ることがあります。
意図的に出血させると医師法違反になるのだそうです。
出血させると、外科的処置と判断されるためです。
そのため、針灸学校では意図的に刺激したのではない、との言い訳まで指導していると聞いたことがあります。
自律神経免疫治療研究会では刺絡治療を盛んにやっておりました。
しかし、その後臨床経験を積むと刺絡治療では刺激の頻度が少ない欠点が明らかとなりました。
刺激の頻度を上げるために綿花を利用した、まだらめ式間接灸を多用するようになりました。
今では刺絡治療で治せなかった病気も治りやすくなってきております。
井穴刺絡の代わりに、爪にお灸すると刺絡治療以上の効果があり、さらにその効果が長持ちすることが判明しております。
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