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気温の変動が激しいですね! [季節]

 前回書き込んだ時には11月にしては気温が高いという記事を書き込みました。

11月末の土日にはある学会が開催されましたが、非常に寒い日でした。

真冬の服装で、さらにベンジンを利用した着火式のカイロを4個も使うという防寒対策で学会に臨みました。


日曜日には他の研究会でも発表しなくてはいけなかったので、移動だけで時間がかかりました。

室内では程よい暖房で良かったのですが、移動中は寒くて閉口しました。

何しろ雨が降っていましたので、傘もささなければいけませんでした。


この週末は比較的暖かかったのですが、明日はまた気温が下がります。


体力が低下している時にはこのようなことが身体に応えます。 

気温の変化に身体がついていかない、という表現を耳にします。

ただでさえ寒い時季には病気になりやすいのです。


かつて所長は消化器内科医でした。

冬は吐血の患者さんが多かったのです。

今はかなり変わってきました。

かつては胃の薬はいいものがなかったのですが、H2ブロッカーが出てから冬の吐血患者さんは激減しました。

時代によって病気の内容も変化していきます。


病気のない時代になってくれればいいなと思います。







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11月でも夏日! [季節]

 本日の日中は暑かったですね。

全国的に夏日になった地域が多かったようです。

朝夕との気温差が大きく、体力的に余裕のない方にとっては辛い日々が続きそうです。

都内では来週火曜日まではほぼ夏日になるという天気予報でした。


 日差しがあると気温が上がりますが、朝夕は肌寒く感じます。

着るものの調節が難しいですね。

荷物が多くならざるを得ないので、面倒です。


 11月に台風が襲来したこともありますが、今年はどうなるでしょうか?


 気温差で体調を崩す方が多いので、ご用心を


天気予報でもそんな話が出てきますが、どうやって用心するのだろう?


 就寝時にはパジャマの中に肌着を着ること、入浴前に湯たんぽで身体を温めることです。

身体は入浴するだけでは十分に温まらないのです。

身体表面の温度が低い場合には、その体表面の温度とお風呂の温度差が大きくなります。

その状態で入浴しても、身体の奥深くまで温まらないことが多いのです。

文句なしに温まる前にのぼせてしまいます。


ある程度湯たんぽで身体表面の温度を上げて、お風呂のお湯の温度と温度差を少なくしてから入浴してください。

温まった身体を肌着を着ることによって保護してください。

就寝時に内臓に十分に血液を流してやることです。

内臓の機能が良好な時間を作ってください。


 この2点を意識しただけでもかなりの用心になります。



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後頚部・背中から腰にかけてのこりを改善させる方法 [治療法]

 後頚部、つまり首から背中や腰が重苦しくなることはよくありますね。

揉んで欲しいと思っても、なかなかそうはいかないことも多いのが現実です。


 身体の背面にある筋肉をほぐす方法をみつけました。


 首や背中や腰を刺激するのではありません。


 後頭部のツボ刺激がその方法の一つです。

自分の手で刺激するのは難しいので、ある特殊な器具を使うと極めて簡単に刺激できることがわかりました。


 寝る前にそのような刺激をすると熟睡しやすくなりました。

コロナ後遺症の患者さんは背中のこりがほぼ100%で確認されております。

これが改善すると疲労倦怠感が早く軽快してくることが判明しております。


 後頭部を刺激すると疲労倦怠感が軽減するといっても良い可能性があります。






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癌で死ぬのは何故でしょう? [病態]

 癌で亡くなるとは何が問題なのでしょうか?

かつて所長は消化器内科医でした。

特に肝臓疾患を取り扱うことが多かったのです。

肝臓が悪い患者さんの中でも肝臓癌の対処に苦慮した時代がありました。

なんとか肝臓癌を治したい、と考えて肝臓癌はどんな病気なのか多くの患者さんのまとめを繰り返しました。

140例程度をまとめると、日本人全体に通用する話になると統計の専門家のアドバイスを受けました。

肝臓癌の患者さんのカルテを2ヶ月かけてまとめてみました。

特に気にしたのが死因です。

肝臓癌で亡くなる場合にはどのようにして亡くなるのか?

 

実際に診療していた時には、肝臓癌の基にある肝硬変のため食道静脈瘤の破裂や黄疸が出てきて、いわゆる肝不全で亡くなる患者さんや肝臓癌そのものが破裂して亡くなる患者さんの印象が強かったのでこれが三大死因とオボロに考えておりました。

しかし、多数の肝臓癌の患者さんをまとめてみると栄養失調で亡くなる患者さんが最多でした。

ちゃんと食事を摂っている時には食道静脈瘤の破裂や黄疸はそう簡単には起こらないのでした。

肝臓癌の破裂は交通事故にあったり、自分自身でおなかを擦り過ぎて破裂することがありました。このような場合には栄養状態はほぼ無関係でした。

肝臓癌の場合では直接死因ではないかもしれませんが、栄養状態が悪くなってから急速に死にやすくなるといって間違いがないことに気づきました。

 

他の臓器の癌患者さんも観察していると臓器の特異性もありますが、最終的には栄養失調で亡くなることが多いのです。

無理してもご飯を食べている患者さんは丈夫です。

 

考えてみると生命エネルギーというものは食物から摂取しています。

食べられれば生命エネルギーはなんとか確保できます。

 

中医学で言う先天の気は親からもらった体質のようなもの。

また後天の気は主に食事から供給されるものです。

これが生きていく上で大切なものなのです。

 

点滴で栄養が取れるではないか?点滴していれば長生きできるのでは?と思いますよね。

点滴で取れる栄養と口から食べる栄養では、その価値に雲泥の差があります。

中心静脈栄養が始まったばかりの頃には、これさえやれば生きていけるという論調がありました。

しかし、実際のところ中心静脈栄養は苦肉の策だったのです。

自分の口で食べることが、栄養を身につけるためには最も大切なことなのです。

 

もちろん何を食べるのか?は非常に大切なことですが、食べられなければ始まりません。


ちゃんとご飯が食べられるか?が生命力を反映します。

つまり胃腸の機能が良い方が長生きできると考えられます。

 

 
















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冷えの改善がなぜ必要なのか? [病態]

身体が冷えていると何が悪いのか?を解説します。

 

食事をしたらそれがすぐに栄養となるわけではありません。

食物を消化し、吸収して肝臓に届いて初めて代謝されエネルギーとして利用できるようになります。

胃腸が弱い方はエネルギーの産生量が少ないと考えて間違いないです。

 

 身体が冷えている場合には内臓に十分に血液が流れているとは考えられないのです。

内臓の機能はその内臓に流れる血液の量に比例した機能しかしないという性質があります。

従って、身体が冷えている方は健康な方よりは、内臓の機能が低下している可能性が高いのです。

 

ここで危険なのが、エネルギーの産生量が少ないならば食べる量を増やしてエネルギーの産生量を増やそうとすることです。

胃腸の機能が悪い時に食べる量を増やすと却って胃腸の機能が悪くなります。

何しろ胃腸の負担が大きくなるからです。

無理は禁物です。

 

 むしろ1回の食事の量を減らし、胃腸が耐えられる程度に少ない食事量にするべきです。

1回の食事量を減らすと、1日あたりの栄養が不足する可能性が高くなりますので、食事の回数を増やすことが必要になることが多いのです。

また、胃腸の負担を減らすために、よく噛んで食べることが大切です。

 

 ご飯を口にした場合、何回噛んだらご飯がドロドロになるでしょうか?

試してみませんか?

咀嚼力は個人差が大きいので、一般論は通用しません。

ご自身の咀嚼力を試すのです。

 

十分にご飯を噛むと唾液が出てきます。

その時には胃液・腸液の分泌も盛んになり、消化吸収を助けます。

おなかの状態が食物を受け入れる体制が整ったところで飲み下すのです。

ご飯全部をこんなふうに丁寧に食べるのは難しいと思います。

最初の一口目、二口目だけはよく噛んで食べてみましょう。

 

おなかの状態が食物を消化・吸収するための準備ができてから飲み込む必要があります。

一日3回の食事が標準的ですが、胃腸の弱い方は1日に4-5回程度に小分けして食べなければいけない場合もみられます。

ある程度胃腸が強くなると3/日の食事の回数で間に合うようになってきます。

 

 青山・まだらめクリニック 自律神経免疫治療研究所 https://aoyama-madarame-clinic.com


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新しい治療法の話 [治療法]

 背中の筋肉は不思議な構造をしております。

短い筋肉が脊椎の近くをつなぎ、少し長い筋肉が少し遠い脊椎をつなぎ、長い筋肉がその上を覆うような構造です。

このようにたくさんの筋肉が背中を構成しております。


首がこる、背中や腰がこって苦しくなった時には、その構造の特徴を活かして治療することができます。

頭と首をつなぐ後頚部から腰にかけての筋肉のこりを改善させるためには、こっている筋肉そのものを刺激するのはうまくいきません。

そのようなやり方をすると、最終的には筋肉が凝り固まってにっちもさっちも行かない状況に追い詰められます。


多くの方は背に腹はかえられぬと、こっている筋肉そのものを刺激して後になってから苦しみます。


 このような場合には後頭部の刺激が効率よく背中・腰のこりを改善してくれます。


よくやる方法としては、綿花を利用した間接灸を用いて刺激します。

しかし、この部位は毛髪のため自分で刺激するのが難しいのも事実です。

そのため、ある特殊な器具を用いて刺激すると簡単に効果が出ることが判明しました。


 この器具のおかげで後頭部の刺激のみならず、こめかみ付近の刺激も容易になりました。




7-8年前に作成していただいた器具が効果的であることが判明しております。


 

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股関節周囲炎の治療 [治療効果]

 整形外科領域では肩関節周囲炎が有名です。

いわゆる五十肩の時にこの病名がつけられます。

肩関節周囲に治療のポイントがあるので、このように命名されたと聞き及んでおります。


 肩関節は人体で2番目に大きな関節です。

しかし、最も大きな股関節には同様の病名である股関節周囲炎という病名はありません。

肩関節で不調が出るならば、股関節にも同様の病態があっても不思議はないのでは?と考えたくなります。


 もう50年以上遡りますが、このように考えたのが所長の師匠である小田 一です。

股関節周囲炎の治療をすると、顔面に出た帯状疱疹の痛み・首や背中・腰の痛みにも効果的です。

なぜこのような効果が出るのか?非常に不思議です。

整形外科医は神経と痛みの関係の専門家ですので、臀部の刺激が神経支配とは関係のない上半身の痛みに効果が出るのか不思議に思ったそうです。

この事実を学会で発表すると、効果的な機序が説明できないことを相当に叩かれたそうです。


 しかし、めげずに研究を続けているうちに、ある学会でそれは針灸治療と同じであるとコメントを貰ってから師匠の針灸治療研究が始まったのです。


 その後当時の最高峰の針灸治療の研究会である、鍼灸トポロジー学武会に参加するようになったのです。

針灸治療を昭和の時代に復興させた外科医の間中喜雄先生が主催された研究会で、残された論文集を読んでも大変高度な研究をなさっていたことが判ります。

針灸治療の研究会ですが、トポロジーという数学の概念を冠にする研究会です。

発想を大切にする雰囲気があったそうです。


 所長はこの研究会の存在を知った時には主催者の間中喜雄先生ご逝去後で、研究会も解散した後でした。

主だった講師がそれぞれの研究会を立ち上げていた時代にこのような事情を知りました。


 こういった研究会をいくつか見学に行きました。

治療もしていただきました。


 内科医としての自分がやるとしたら小田 一先生の方法だと思い、

平成4年11月の研究会から針灸気診研究会に参加することになりました。


 股関節周囲炎の治療をオリジナルの方法で試す機会がありました。

驚くほどの効果があり、何人かの患者さんにも試みました。


通常の治療に反応しにくい状態になった患者さんには著効することが多く、

他の治療法でうまくいかない場合には早めに試みるべき方法と再認識させられました。



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中学生の頃には起立性調節障害とされていた慢性疲労症候群の大学生の話 [治療法]

 現在では大学を卒業して、大学院修士課程の1年生の男性の話です。

小学生の頃から疲れやすい子供だったそうですが、中学生になった頃には通学するのも大変になり、時々お休みせざるを得ない弱い子供時代を過ごしていたようです。

 小児科では起立性調節障害と診断されてきたそうです。


 診断名も診断する医師によっては違う病名をつけるだろうと考えられます。

かつての熊本大学小児科の三池教授ならば、小児の慢性疲労症候群と診断されただろうと思います。

内科領域ではもちろんですが、小児科領域で慢性疲労症候群を診療・研究している医師は非常に少ないのです。

そのため、診断名にも専門家の意見の相違が出てきます。


 昨年秋に、当時大学4年生だった患者さんが受診してきました。

当時の performanse statusは8。

ようやく受診できるギリギリのラインです。


 診察すると、身体が冷え切っております。

起立性調節障害とは根本的には血液循環が悪い状態と考えられます。

ある程度きちんと全身に血液が流れるようになれば、多くの症状は消えてなくなります。


 かつて診察した小学生は、小児科では起立性調節障害と診断され、薬物治療を受けておりました。

しかし、一向に効果がなく心配したお母さまに連れられて受診しました。

顔色が青ざめてみただけで具合が悪そうなのがわかりました。

触診では全身が冷たい状態。

時季が秋でした。初学生の女児ですので、短いスカート姿でした。

当分の間タイツを穿いて、ズボンにすることをお勧めしました。

翌週にお目にかかった時にはすっかり元気になっておりました。

単純に衣服の着方を変えたのです。

保温性の良い着方に変えただけで、特に治療することなく改善したのです。

 このようなことが起立性調節障害にはあるのです。


この大学生も初診時現在の診断としては慢性疲労症候群となりますが、長期間にわたる血液循環の悪さが根底にあると考えられます。


 湯たんぽで身体を加熱すると、生き返った心地がするとおっしゃいます。

ほとんど冬眠状態だったと推測しました。


 その後綿花を利用した、まだらめ式間接灸と気診治療を繰り返したところ、PS 8からPS 3に改善したのが12月初めでした。

なんとか卒論をまとめ上げて、大学院進学も決まりました。


 4月から大学院修士課程の1年生でしたが、この頃にはPS 2。


時々疲れが貯まった時には手遅れにならないように受診を勧めております。

月に1回程度の受診状況で済んでおります。


 このまま大過なく大学院生活を全うできるように、お手伝いが出来れば良いなと思っております。



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暑い時の湯たんぽのお湯の温度の話 [治療法]

 本日の関東地方では猛暑日の予報が出ている地域があるほど暑い1日になりそうです。

なんでも今年一番の暑さになるとか。


 こんなに暑い日に湯たんぽなんか使う方はいないでしょうね。

しかし、体調の悪い方では湯たんぽを使って身体を温めないと回復しないこともあります。

昨日受診した線維筋痛症の患者さんがその一人でした。


 約1週間前から、これまでに気にならなかった手足の痺れや痛みが辛くなってきました。

ちょうど気温が高くなり、蒸し暑さが募ってきた時期に当てはまります。

あまりにも痺れ・痛みがひどかったので受診できないかったそうですが、昨日はその程度が軽減したため

頑張って受診してくださったのです。


 診察すると手足は冷たいのですが、肝心の本人はその冷えに気がついておりません。

少量ですが、沸騰したお湯の湯たんぽを預けると快適に感じるそうです。

自宅でも湯たんぽは使っているそうですが、お湯はぬるくしているそうです。

お湯は沢山入っているけれども、ぬるい湯たんぽとお湯の量は少ないけれども熱い湯たんぽを比べると

お湯は少なくても熱い湯たんぽの方が快適に感じるとおっしゃいます。


 身体を温めるための熱量の違いがもたらした結果だと考えます。

季節が夏になると、とても湯たんぽは使えなくなります。


 しかし、病気の種類によっては真夏でも湯たんぽ加熱を怠ると症状が増悪することがあります。

ご用心なさってください。




 

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師匠の話

 所長の針灸治療の師匠は多くの治療法を開発しました。

所長が針灸治療の手ほどきを受けて、本格的に治療を始めたのは約30年前のことになります。

思えば遠い話になります。


 今師匠が残した書籍を読み返すと、いかに読み落としている情報があったか、と愕然とすることがあります。

今更遅いと師匠から叱られそうですが、丁寧に読み返します。


 いつも新鮮なもの、それが古典だとは師匠の言葉です。



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