62歳の男性が肺癌のために受診されました。
発見されたときには転移のため、手術は適応がありませんでした。
やむを得ず抗癌剤の治療を受けたのですが、残念ながら効果はありませんでした。
効果がないどころか、頚部のリンパ節はどんどん大きくなり、肺そのものにも癌が拡がったのでした。
奥さまがいろいろ調べて当クリニックを探し当てたようです。

大阪の患者さんでしたので、1週間滞在し、毎日30分の治療を受けました。
初診時には身体の冷えがありましたので、湯たんぽで加熱する必要性を説明しました。
翌日から本格的に治療を開始しました。
頻回に受診するのは無理な距離ですので、綿花を利用した間接灸で治療しました。
お灸を覚えていただければ自宅でも治療できるだろう、という判断です。
お灸だけでは不十分ですので、最後に気診治療で仕上げをします。