東洋医学というと針治療を真っ先に考える方が多いと思います。
針治療の歴史を考えると、古代では現在のような細い針を作る技術がなかったので、鋭い石で身体にキズをつけて刺激していたのが針治療の始まりのようです。

 やがて技術の進歩とともに、針の形態が変化してきたもののようです。
火ばしのような針から細い針へと変化してきました。
針の素材も、古くは青銅から鉄へと進化して、金や銀の針もありますが現代のステンレス製の針へと丈夫なものに変わってきているのです。

現代では、ステンレス製の細い針を深く刺して身体を刺激するのが通常の針治療となっています。

 身体のどの部位を刺激して、どのような刺激の仕方をするかが問題となります。
その考え方がたくさんありますので、いわゆる針の流派がたくさんでてくるのです。

 どのような考え方で診断し、治療するのか?
どこに重要性を認めるのか、で流派が異なってくるのです。

 さて、今回の目的は通常の針治療と自律神経免疫治療(刺絡)との違いについて述べることです。