病気は手加減をしてくれるでしょうか？

　病気を治療する時に問題になることがあります。

人間関係では、相手は子供なんだからと手加減をしてくれることがあります。
しかし、病気はどうでしょうか？

息子の結婚式までは生きていたいといっていた末期癌の患者さんが、願いもむなしく結婚式の前に亡くなるというのも時々聞く話です。
直前ならば結婚式をあげるのもあると思いますが、半端な時期では結婚式を延期することもあるでしょう。
　待っているうちにトラブルが起きて、結局結婚そのものが破談になったことも起こり得ます。
こちらの事情など考慮してくれないのが病気です。


　生きていれば、浮き世の義理でやりたくないことも、やらなくてはいけないこともあります。
自分自身のことを優先したいのに、人間関係に縛られて他の用事を優先しなくてはいけないことも出てきます。
　簡単にいうと、外出が多くなると身体を加熱することやお灸をする時間が短くなるのです。
そんな日が長く続くとリンパ球の数が減ってきます。
ある程度立派な状態になっていれば、一日では大きな影響はでないかもしれません。
しかし、そうでない状態ではその一日が命取りになる可能性もあるのです。

　特に癌の場合には自分自身で養生をしなければいけないのに、それが出来ない状況は避けた方がいいのです。
癌の時期にもよりますが、癌はいつも同じ速度で大きくなるのではありません。
ある時期までは大きくなる速度はゆっくりなのですが、ある時を境にして急速に大きくなっていくのです。

癌が発見されたら、癌を作り出してしまった体質を改善させる必要があります。
一番いいのは癌など出来ないことなのですが、それは別の話としておきます。

いくら手術で癌を取り除いても、癌を作り出す体質そのものを変えない限り、再発・転移の可能性が高い状態となるはずです。

　体質とは変わりにくいものです。
しかし、それを変えないと自分にとっての都合のいい状況はでてきません。

言い訳をしても癌はいうことをきいてくれません。
仏の顔も三度まで、というのは人間関係での話です。

癌は手加減してくれません。
言い訳なんかしても、何の役にもたちません。

やるべきことをしなければ、活路は開けません。
しかも早い時期にやらないと、良くなる可能性は下がるのが現実です。

　青山・まだらめクリニック　自律神経免疫治療研究所　http://dr-madarame.com/