背中が苦しいときの治療法

　針灸治療の方法について書き込みます。
初めて針治療をするときには、ほとんどの治療家は痛い・苦しい部位に針を刺します。
それで苦痛が改善するものですから、うれしくなって同じようなパターンの治療をしていくのです。
しかし、やがて行き詰まります。
そこで初めて治療法とはどんなものか、研究を始めるのです。
所長はご縁があって、兵庫県加古川市の整形外科医小田　一先生のご指導を受けることができました。
その後いろいろな治療を研究していくうちに判明したのは、小田　一先生の治療が非常に優れていることでした。
小田　一先生の治療は、針灸の古典を現代の目から確認することから始まっておりました。
古典には現代人からみると非常識なことが書いてあることも多いのです。

症状のある部位の反対側を刺激すると、治療効果が高いことも記載されております。
これは左右の反対だけではなく上下の反対や身体の裏表の反対を刺激することを意味します。
この反対の刺激の中でも、身体の背中を刺激すると胸やお腹の異常が改善できるのです。

腹筋を鍛えたいならば背筋を鍛えなさい！という考えがあります。
この現象は経絡的な説明もできますが、拮抗筋の考えで治療しても効果がでました。
症状のある部位を刺激して改善させるには相当の刺激量が必要になりますが、反対側を刺激する場合には刺激量が少なくて済む利点があります。

　青山・まだらめクリニック　自律神経免疫治療研究所　http://www.dr-madarame.com