51歳 結腸癌手術後腹膜播種の女性患者さんの話 [治療効果]
49歳で結腸癌が発見され手術を受けましたが、翌年吻合部の再発が発見され、
再び手術を受けていらっしゃる方です。
不幸な事に、最近になって腹膜全体への転移、腹膜播種が発見されてしまったのです。
常にお腹が張って苦しくなっております。
そのため、食事が摂れません。
歩くとすぐに息切れがでてくる状態です。
通院している病院では腸閉塞と診断されております。
ネットで検索して当クリニックを受診されました。
診察すると、手足は氷のように冷たい状態でした。
お腹にはガスが多く、打診ではお腹全体で鼓音を呈しておりました。
つまり、お腹全体にガスが充満している状態でした。
背中や腰の筋肉がバリバリにこっておりました。
胃腸の機能をよくする足のツボ刺激をすると、腹直筋や肋間筋のこりが軽減し、
背中や腰の筋肉のこりも軽減しました。
なんとなく調子がいいと感じてくださいます。
首のスジの灸をするとお腹が動く感じがでてきました。
このような初診時の効果で、お灸でなんとかなりそうな雰囲気がありました。
もちろん、湯たんぽ美人を使ってしっかりと身体を温める必要があります。
そのうえでのお灸です。
この順番が逆だと効果が乏しくなります。
再診のときから綿花を利用した、まだらめ式間接灸と気診治療の組合わせで本格的な治療を始めました。
本日が第3診目でした。
腹部膨満感はなくなり、普通に食事が摂れるようになってきました。
癌細胞で腸管が詰まった状態の腸閉塞ではない、と考えます。
消化管の動きが悪くなった程度の腸閉塞だったのでしょう。
本日は股関節周囲の筋肉の圧痛を取り除く治療と、こめかみのこりを改善させる治療の組合わせで治療しました。
目がすっきりと見えるようになり、頭もスッキリしてきたそうです。
脳のうっ血も減ってきたのでしょう。
仕上げに気診治療を行ないました。
来週も受診予定です。
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