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51歳の乳癌手術後に肋骨に転移した女性 [具体的な症例]

 某病院で乳癌のため2004年に手術を受け、その後化学療法と放射線治療を行った後、特別な治療はなくなり経過観察中でした。2005年1月に肋骨転移を発見されました。ホルモン治療とアリミデックス内服中の状態で、自然治癒力を高めたいというご希望で、2006年3月15日に初診。

 起床時に肩から二の腕が冷たいといいます。寝室は寒い、深夜2〜3時に中途覚醒があることが問診の結果判明しました。
 湯たんぽを用いて、そして特に就寝時の保温の仕方を入念に指導しました。1週間後には起床時の肩や二の腕の冷えは改善しておりました。1週間では4〜5日に1回の排便状況でしたが、湯たんぽ加熱1週間後には3〜4日に1回と軽度の改善しかみられませんでした。その後按腹、腸もみともいっておりますが、物理的に手でお腹を圧迫刺激し、腹部のうっ血を減らしたところほぼ毎日排便がみられるようになりました。自律神経免疫治療と気診治療の組み合わせで1回/週の頻度で治療をしておりました。2006年7月に骨シンチの検査では転移していた肋骨部に核種の集積はなくなり、骨転移は改善状態となったことが確認されました。

 骨に転移したらもう最後だ、と考える患者さんは多いのです。しかし、本当にそうでしょうか?骨はコンクリートとは異なり、一度できあがった状態がそのままの状態でいるわけではありません。毎日少しづつ骨の一部が壊され、少しづつ再生されているのです。つまり、代謝の影響を受けているのです。身体にとって良い方向ができれば毎日少しづつかもしれませんが、変化するものなのです。骨に転移した癌が改善することは多く経験することです。この患者さんは西洋医学の医師に、当クリニックに通院しているのを知らせることを嫌がったため、骨シンチなどの画像の情報を入手できませんでした。学問的には画像の重要性はいうまでもないことですが、それ以上に患者さんの嫌がることをしない方向を大事にしております。自律神経免疫治療がキチンとした論文を発表していない、という批判は承知しておりますが、データとして発表できない状況もあるのは事実です。

http://dr-madarame.com/

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