自律神経免疫治療(刺絡)と針治療の違い [治療効果]
東洋医学というと針治療を真っ先に考える方が多いと思います。
針治療の歴史を考えると、古代では現在のような細い針を作る技術がなかったので、鋭い石で身体にキズをつけて刺激していたのが針治療の始まりのようです。
やがて技術の進歩とともに、針の形態が変化してきたもののようです。
火ばしのような針から細い針へと変化してきました。
針の素材も、古くは青銅から鉄へと進化して、金や銀の針もありますが現代のステンレス製の針へと丈夫なものに変わってきているのです。
現代では、ステンレス製の細い針を深く刺して身体を刺激するのが通常の針治療となっています。
身体のどの部位を刺激して、どのような刺激の仕方をするかが問題となります。
その考え方がたくさんありますので、いわゆる針の流派がたくさんでてくるのです。
どのような考え方で診断し、治療するのか?
どこに重要性を認めるのか、で流派が異なってくるのです。
さて、今回の目的は通常の針治療と自律神経免疫治療(刺絡)との違いについて述べることです。
自律神経免疫治療(刺絡)と通常の針治療を混同している方が多いので、説明のための書き込みとなります。
通常の針治療では出血する可能性はほとんどありません。
しかし、自律神経免疫治療(刺絡)では身体を刺激する部位にうっ血が多ければ出血させるような刺激を加えます。
ひとつは国家資格の問題があります。
針灸師の資格だと、出血を目的とした治療というものは禁止されているのです。
そのため、出血するのが確実な自律神経免疫治療(刺絡)はできないのです。
このような治療は外科的治療とされていて、医師免許がなければしてはいけない医療行為となっているのです。
そのため数年前には、ご近所では評判のよかった針灸師が医師法違反で逮捕された事件がおきるのです。
この針灸師は刺絡をしていたのです。
治療効果が高かったから評判がよかったのでしょう。
しかし、資格の問題があり、本来ならやってはいけない治療をしたので逮捕されたのです。
針灸師が刺絡をするべきか否かに議論があるのは承知しておりますが、少なくとも現在の法律ではこのような規定があります。
さて、次に問題となるのは刺激の深さの問題です。
大半の方は針を深く刺すと効果が出る、と信じているのですが、実際に研究してみると1カ所だけの刺激で比較すると、皮膚表面を刺激するのと深く針を刺して刺激するのでは差はないのです。
それならばツボと考えられる範囲を広く刺激すれば、刺激の量が増えるために1本の針を深く刺すよりは効果的ではないか?という考えも成り立ちます。
実際にそのような刺激の仕方で比較すると、ある程度広い範囲での刺絡による刺激の方がダントツに効くのです。
また、効果に差がないのならば、1本の針を深く刺す刺激では手間がかかるので、不合理です。
そこで所長は重要なツボには多数の刺激を加え、さほど重要ではないと考えるツボには最小限の刺激にする治療をしております。
経絡的には瀉血といって、血を出すような刺激が最強の刺激と考えられてきた歴史があります。
刺絡は歴史的にも最強の刺激と考えられてきているのです。
実際に自律神経免疫治療(刺絡)は効果的です。
これまで難病とされて、西洋医学的には治療法がない、とされている病態を変えることができます。
所長が経験している難病では、世間でいわれる全ての難病を経験しているわけではありませんが、慢性疲労症候群や線維筋痛症では治癒率を問題にできる程度の効果はでております。
慢性疲労症候群では40%、線維筋痛症では30%の患者さんが治癒しております。
きちんと通院した患者さんでは、治癒まで至らなくともほとんどが改善しております。
自律神経免疫治療(刺絡)と気診治療の組み合わせによる治療効果の一例です。
これらの難病を治すことができれば、それより程度の軽い病態は治せるでしょう、と考えてきました。
また、実際に治るのでした。
針治療と刺絡の差を述べましたが、念のため申し添えますが、針治療の効果を否定するものではありません。
針治療のよさはそのうちに書き込みます。
青山・まだらめクリニック 自律神経免疫治療研究所 http://dr-madarame.com/
針治療の歴史を考えると、古代では現在のような細い針を作る技術がなかったので、鋭い石で身体にキズをつけて刺激していたのが針治療の始まりのようです。
やがて技術の進歩とともに、針の形態が変化してきたもののようです。
火ばしのような針から細い針へと変化してきました。
針の素材も、古くは青銅から鉄へと進化して、金や銀の針もありますが現代のステンレス製の針へと丈夫なものに変わってきているのです。
現代では、ステンレス製の細い針を深く刺して身体を刺激するのが通常の針治療となっています。
身体のどの部位を刺激して、どのような刺激の仕方をするかが問題となります。
その考え方がたくさんありますので、いわゆる針の流派がたくさんでてくるのです。
どのような考え方で診断し、治療するのか?
どこに重要性を認めるのか、で流派が異なってくるのです。
さて、今回の目的は通常の針治療と自律神経免疫治療(刺絡)との違いについて述べることです。
自律神経免疫治療(刺絡)と通常の針治療を混同している方が多いので、説明のための書き込みとなります。
通常の針治療では出血する可能性はほとんどありません。
しかし、自律神経免疫治療(刺絡)では身体を刺激する部位にうっ血が多ければ出血させるような刺激を加えます。
ひとつは国家資格の問題があります。
針灸師の資格だと、出血を目的とした治療というものは禁止されているのです。
そのため、出血するのが確実な自律神経免疫治療(刺絡)はできないのです。
このような治療は外科的治療とされていて、医師免許がなければしてはいけない医療行為となっているのです。
そのため数年前には、ご近所では評判のよかった針灸師が医師法違反で逮捕された事件がおきるのです。
この針灸師は刺絡をしていたのです。
治療効果が高かったから評判がよかったのでしょう。
しかし、資格の問題があり、本来ならやってはいけない治療をしたので逮捕されたのです。
針灸師が刺絡をするべきか否かに議論があるのは承知しておりますが、少なくとも現在の法律ではこのような規定があります。
さて、次に問題となるのは刺激の深さの問題です。
大半の方は針を深く刺すと効果が出る、と信じているのですが、実際に研究してみると1カ所だけの刺激で比較すると、皮膚表面を刺激するのと深く針を刺して刺激するのでは差はないのです。
それならばツボと考えられる範囲を広く刺激すれば、刺激の量が増えるために1本の針を深く刺すよりは効果的ではないか?という考えも成り立ちます。
実際にそのような刺激の仕方で比較すると、ある程度広い範囲での刺絡による刺激の方がダントツに効くのです。
また、効果に差がないのならば、1本の針を深く刺す刺激では手間がかかるので、不合理です。
そこで所長は重要なツボには多数の刺激を加え、さほど重要ではないと考えるツボには最小限の刺激にする治療をしております。
経絡的には瀉血といって、血を出すような刺激が最強の刺激と考えられてきた歴史があります。
刺絡は歴史的にも最強の刺激と考えられてきているのです。
実際に自律神経免疫治療(刺絡)は効果的です。
これまで難病とされて、西洋医学的には治療法がない、とされている病態を変えることができます。
所長が経験している難病では、世間でいわれる全ての難病を経験しているわけではありませんが、慢性疲労症候群や線維筋痛症では治癒率を問題にできる程度の効果はでております。
慢性疲労症候群では40%、線維筋痛症では30%の患者さんが治癒しております。
きちんと通院した患者さんでは、治癒まで至らなくともほとんどが改善しております。
自律神経免疫治療(刺絡)と気診治療の組み合わせによる治療効果の一例です。
これらの難病を治すことができれば、それより程度の軽い病態は治せるでしょう、と考えてきました。
また、実際に治るのでした。
針治療と刺絡の差を述べましたが、念のため申し添えますが、針治療の効果を否定するものではありません。
針治療のよさはそのうちに書き込みます。
青山・まだらめクリニック 自律神経免疫治療研究所 http://dr-madarame.com/
2012-02-01 08:43
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