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野球による不調 野球肘を含む [治療効果]

 幼少期から知っている男の子(当時)が、すっかり大きくなって(肉体的にも精神的にもです)今では高校野球の監督になった青年がいます。

本人は野球が大好きで、甲子園に出場したかったのですが、夢はかなわず指導者の道を選びました。
その監督さんが現役で高校野球をやっていた頃、同級生の投手が肘を痛めて投げられない状態になりました。

 整形外科では野球肘として手術を勧められたそうですが、高校生活最後の試合が迫っており、手術したら投手として活躍できるまでの時間はありませんでした。

 そこで、所長が西洋医学以外の治療をしていることを知っていた監督(当時は高校生)が同級生を連れてきました。
 
 野球肘と言われたのは、身長185センチもある立派な体格の投手です。
痛む右肘を拝見すると、肘関節付近の筋肉の異常な凝りがあります。

この筋肉の異常な凝りを改善させるために、綿花を利用したコットン灸を行い、さらに温灸針をしました。
さしもの筋肉の異常な凝りは消失はしませんでしたが、軟らかくなり投球動作をしても痛みは軽減しました。

 この治療法でなんとかなることが判明しましたので、コットン灸のやり方を覚えてもらい
時々所長が温灸針をすることで、夏の甲子園大会の予選を投げることができました。

 試合は残念ながら負けましたが、完投できたので目的は果たせました。

その投手をつれてきた青年監督は今度は自分のチームの故障した選手を連れてきました。

 サードを守る選手と外野手兼投手の二人です。

二人とも昨年の秋から肩が痛くてボールを投げられなくなっていたのでした。
打撃のときには全く痛みはなかったそうです。

 まず、サードの選手の話です。

投球動作をしてもらうと、肩甲骨付近に痛みがあるのがわかりました。
その痛みのある部位をさぐると、筋肉の異常な凝りがあるのが判明しました。

 指でやさしくもみほぐすと筋肉が軟らかくなるのがわかります。
肩甲骨付近は小指と関係する経絡が支配している領域ですので、小指の爪もみをするとさらに筋肉の異常な凝りは軟らかくなり、ついには消失しました。

 十分な刺激をすれば大丈夫でしょうが、野球選手ですので練習で負担がかかれば再発するのは予想されます。そこで、肩甲骨付近に、貼るタイプのカイロを時々貼ることを勧めました。

 お灸の変形です。

さて、次は外野手兼投手の話です。

 彼にも投球動作をしてもらうと、痛む場所がサードの選手とは異なり、上腕二頭筋の長頭付近が痛むことがわかりました。
 この部位には筋肉の異常な凝りがあり、サードの選手もそうだったのですが、明らかに左右差があります。
 この部位は手で刺激してもなかなか凝りはほぐれませんので、はじめから爪もみをしました。

 この部位は(上腕二頭筋長頭付近)は経絡的には、手の親指が支配しておりますので親指の爪もみをしたところ、筋肉の異常な凝りは消失しました。
 投球動作をしても痛みはなく、問題のない状態になりました。

なんといっても野球選手ですから、練習で負担がかかると再発する可能性が高いため、爪もみをしっかりすることと、サードの選手と同じく筋肉の異常な凝りがあった部位に貼るタイプのカイロを時々貼ることを勧めました。

 半年近くも悩んだことがこんなに簡単に改善したので、選手二人は喜んでいいのか、ガッカリしていいのかよく分からないようでした。

 このエピソードは整形外科の医療が全てではないことを意味しています。
レントゲンなどで骨に異常はない、という表現をされた経験のある方は多いと思います。

人体は骨だけでできているのではありません。
筋肉のことを考慮しなければ整形外科的な疾患・病態は改善しにくくなるのです。

逆に考えれば、筋肉の異常を改善させれば解決できる病態がたくさんあることになります。

 青山・まだらめクリニック 自律神経免疫治療研究所 http://dr-madarame.com/








 
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