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ツボに関する誤解 [治療効果]

 東洋医学はヒトの身体の構造や機能について、西洋医学とは異なった考え方をします。
そのため、東洋医学ならばご自分の辛い病気や症状を魔法のように治してくれるかもしれない、と期待される方は多いです。

 この期待感はありがたいのですが、いつもこのようにうまくいくとは限りません。

自分にとって未知の治療法である場合に、この期待感は大きくなる傾向があります。
このようなことはアンドリュー・ワイル博士も話していました。
この期待感が大きいほど治療効果はあがる可能性はあります。

ただし、期待感だけではだめなのです。
ある程度期待感を上回るような治療効果がなければ、失望・落胆してしまうのです。

 前置きが長くなりましたが、この期待感のなかでもツボ刺激に対する期待感は大きなものがあります。 
 どこかのツボを刺激すると、そのツボとは一見無関係な身体の部位が変化する、そして病的な状態が治る。なんて素敵なことでしょう!

 たしかにこのような現象は存在します。

ただし、刺激するべき位置・刺激の種類・そして刺激の量・刺激の頻度といったものが重要な意味をもつのは当然のことです。

 これらを無視しては、ツボ刺激によって速やかに病気が治る、素敵な現象は起こらないのです。

起きたとしてもまぐれです。

 大切なことの一つには、このツボの位置がかなり移動するのです。

 ドライヤーを利用した刺激・綿花を利用した間接灸は自宅で頑張って欲しい、所長が勧める治療の常套手段ですが、刺激するべき位置(つまりツボです)がだんだん移動してくるのです。

 いわれたことをやっていればよい、というのではありません。
残念ながら自分で適切な刺激するべき位置(ツボ)をみつけられない場合には、その位置を教えてもらわなければなりません。

 やり方がわかったらそれでOKというわけにはいきません。

刺激としての効果が十分な場合にはツボの位置も急速に変化していきます。
ある程度頻回に刺激しても効果がない場合には。刺激の仕方が上手になっていない場合があるのです。

 最初はどのようなことをしても下手なものです。
所長に習った通りにやっているつもりでも、所長の治療を受けた時と自分で治療した時の差があるのはまだ下手だという証拠なのです。

 どこに違いがあるのか?というまなざしで所長の治療を受け、自分で治療したときにも同じような結果がでるように工夫する必要があるのです。

 東洋医学を使えば大丈夫ではないのです。
使い方が問題なのです。

 一日、いえ一瞬でも早く良くなるためにはいろいろな所を注意しなければいけません。
その努力が報われるために、そこにも努力が必要になるのです。

青山・まだらめクリニック 自律神経免疫治療研究所 http://dr-madarame.com/


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