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治療法の変遷 [治療法]

 所長が西洋医学以外の治療法に専念するようになって、だいぶ時間が経ちました。
当初は漢方治療しか、させてもらえませんでした。
そういう施設だったのです。

その後、ご縁がありどんな治療法を行っても構わない、というありがたい施設が新設され、東京女子医科大学附属青山自然医療研究所クリニック(長い名前ですね!)に勤務することになりました。

 かつて西洋医学で治療していた時代には消化器内科領域の患者さんばかりでした。

漢方治療だけの時代にはいろいろな病気を問題にして受診される患者さんがいらっしゃいましたが、総じて軽症の患者さんばかりでした。
 つまり、漢方治療の力量はあまり問題にならなかったのです。
 難しい病態の患者さんの治療をしないと、技量は向上しません。

難病でほかに治療手段がない、という患者さんの治療を誠心誠意行う事が自分の治療技術を磨く事に直結します。
漢方治療しかできなかったある大学の東洋医学研究所では、精神科の先生が所長に目をかけてくださいました。
その先生が始めた、慢性疲労症候群の治療を担当させていただいたことが、所長のその後の人生を変えました。

 慢性疲労症候群は難病中の難病でした。
どんなに考えて考え抜いて漢方薬を処方しても、さっぱり手応えがなかったのです。

 やむを得ず、漢方治療を効果的にするために、慢性疲労症候群そのものがどのような時に増悪するのか?どのような時に改善するのか?から調べました。

 その結果冷えると悪くなる・逆に温めると改善することが判明し、いまの湯たんぽを利用する治療につながっていくのです。

 単純に漢方治療しただけでは改善しない慢性疲労症候群でも、しっかり加熱しながら漢方治療すると効果がでてくるのでした。

 ちなみに所長の漢方治療が下手だったのではなく、どんな大先生が漢方薬を処方しても慢性疲労症候群は難しいのです。 
慢性疲労症候群よりも、もっと手強い線維筋痛症でも単純な漢方治療では効果がだせませんでした。
しかし、慢性疲労症候群の経験があったので、身体の加熱・保温の重要性を口を酸っぱくしながら患者さんには説明しておりました。

 いかんせん、当時所属していた某大学附属東洋医学研究所は漢方治療以外の事は一切ダメ!という組織でしたので、身体の加熱・保温の仕方の多くは患者さん任せのところがありました。

 線維筋痛症の患者さんで、冷えが辛くて真剣に身体の加熱・保温に取り組んでくださった方がいらっしゃいました。
 その方が線維筋痛症で初めて疼痛が消失し、圧痛点も消失した患者さんになりました。

 その後東京女子医科大学附属青山自然医療研究所クリニックにコンバートされ、自分の思い通りに治療ができるようになり、湯たんぽを使い始めました。
 じつによく効く治療法です!

リンパ球減少症が急速に改善できます。
様々な症状を速やかに改善させてくれました。

内臓の循環血液量を増加してくれるのが湯たんぽだと、理解できました。
このような準備をしてから自律神経免疫治療と気診治療を組み合わせて治療すると、満足できる効果がでるまでの期間が早いのです。

 同じ自律神経免疫治療といっても、湯たんぽで加熱するとリンパ球の増加のスピードが極めて急速に起るのがわかりました。
研究会のありがたさです。

 続く

青山・まだらめクリニック 自律神経免疫治療研究所 http://dr-madarame.com/
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