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子宮癌の患者さん:どのように治療するのか? [治療法]

 所長がどのように治療しているのか?よくわからない、と訊かれることがあります。
最近の初診である、患者さんを例に書き込んでみます。

患者さんは40歳の女性。
子宮体癌0期で手術を受けております。
手術といっても、子宮を摘出したのではなく、局所的な処置でした。
その後、薬物治療を受けている方です。

初診時には身体が全身的に冷たかったので、湯たんぽによる加熱・保温を勧めました。
特に背中側の筋肉の異常な凝りが目立ちました。
初診時には具体的な治療はしません。

なぜか?

 身体が冷えきった状態で治療しても、その効果が望めないからです。 
 効果をだしたいから治療するのです。効率よく治療しないと損です。
所長が行っている刺絡(自律神経免疫治療)の研究会がありますが、多くの会員は初診時から治療しているようです。
その治療効果はどのようなものか発表を聴いていると、効果がでるのが遅いのです。
リンパ球の増える時間、症状の改善に要する時間ともに遅いのです。
治療に必要な準備ができていないので、せっかく治療しても効果がでるまでに多くの時間が必要になると考えられます。

 早くよくなりたくて治療を受けるのですから、早くよくなるやり方でないと損をします。

多くの患者さんは早く治療を受けたがります。
身体をある程度しっかり加熱・保温しないと刺絡(自律神経免疫治療)を受けたときの効果がでにくいのです。
その場で治療を受けないと満足出来ない、ことも理解出来ますが、そのやり方は結果的に損をします。

この子宮癌手術後の患者さんは1週間後の再診では、湯たんぽは一日に1回しか使っておりませんでした。
身体そのものはまだ全身が冷たくて、改善しておりませんでした。
そこで、再び身体を加熱・保温する意味を説明して、さらに再び身体がいい状態にあるのかチェックする方法をお知らせしました。
この時点で刺絡(自律神経免疫治療)と気診治療の併用を開始しております。
 こんな冷えた身体でしたが、治療すればある程度の効果はでます。
自分自身の身体ですから効果があることは納得していただけるのですが、もっと身体が温かい状態で治療を受けた場合は実感出来ないのが当たり前といえば当たり前でしょう。
多くの患者さんを診た結果のやり方ですので、所長はこのスタイルで治療していきます。

その日から湯たんぽのお湯替えを3回/日にしたところ、肩こりが軽減してきたことが実感出来たそうです。
また、慢性的なジンマシンがでていたのが、改善してきたそうです。
身体が冷えていると、このような慢性的なジンマシンが出やすくなります。
各種の薬物に反応しにくい、難治性のジンマシンとなります。
それは身体が冷えて、水が貯まりやすい状態になっているからです。
皮下に貯まった水が、なんらかの刺激で集まって盛り上がったのがジンマシンなのです。
ジンマシンの本態は皮下に貯まった水なので、これを減らさないとよくなりません。
冷えて水が貯まる状態を改善させることが、ジンマシンを治す近道なのです。

昨日が第3診目でした。
自覚的には肩こりはよくなったようですが、実際に肩というよりは僧帽筋の凝りが著しかったのです。
肩こりが辛いとこの僧帽筋を揉んで欲しい、と思います。
しかし、一瞬は改善するのですが、またすぐに凝ります。
僧帽筋を刺激してもダメなのです。

少し前の健康雑誌『壮快』に掲載された、『わきもみ』の要領で刺激すると経験したことがないほど(と本人は表現しました)肩こりは改善しました。

 癌そのものをよくすると考えるのではなく、毎日が快適に過ごせるように治療していくと治療上の失敗がなくなってきます。
検査結果が大事なのではありません。
このような体調のよい時間が続けば検査結果はついてきます。
簡単にいえばリンパ球が増えてくる、腫瘍マーカーが低下してくるという結果になるのです。

 癌を作り出した体質を改善させるには時間がかかります。
体調の悪い状態で過ごしたのでは目的を果たしにくいのです。
快適な毎日を過ごしているうちに、いつのまにか体質改善が出来てくるのです。
肩こりがあるようではダメなのです。

全身のすみずみまで血液が流れる状態が、副交感神経優位の状態なのです。
それが内臓の機能がよく、免疫力がよい状態でもあるのです。
なにも自覚症状がないような状態をつくるのが体質改善のための治療法なのです。

 青山・まだらめクリニック 自律神経免疫治療研究所 http://dr-madarame.com/
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