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湯たんぽによる事故? [湯たんぽ]

 このブログなどを読んでくださった方からの連絡をいただいた、事故?らしいと考えられる状況が発生しました。
うっかりと湯たんぽを使うと危険なこともあるので、ご注意願います。
このエピソードをご連絡いただいた方の許可をいただき、ここに公開します。

 ある県に在住していらっしゃるZさん、ご高齢の男性です。
介護施設に入所していらっしゃる方で、普段から足が冷えて辛い状況があったそうです。

みかねた施設の方々が湯たんぽを足にあてがってくださったのでした。
Zさんは足が温かくなって、大喜びでした。
その数時間後、Zさんの心臓が停まったのでした。 Zさんはもともと心臓が悪かったのです。
時々むくみが強くなる、慢性心不全状態だったのです。
つまり、心臓の収縮力が低下した状態だったのです。
そのため、心臓から最も遠い足までは十分に血液が流れなくなって、足が冷たかったのでしょう。

湯たんぽを使って足を温めたら、足にこれまで以上に大量に血液が流れてきて温かくなったのです。
しかし、足に血液が流れやすくなったために、上半身に流れる血液の量が相対的に減ってきて心臓が停まった可能性があります。

Zさんは幸い、救急車が到着した頃には心臓が動き出したそうです。
しかし、約3週間後の現在でも血圧が安定せずに、まだ退院できない状況のようです。

足が冷えるから、足を湯たんぽで加熱するのはよくみかける加熱法です。
ある程度丈夫な方ならば、何事もなく快適になる可能性は高いと思います。
しかし、ある程度血液循環に異常のある場合には、このような加熱法は危険です。

このように血液循環に異常がある、と推測される場合にはこのブログで何度も書き込んでおりますが、
まず体幹部を加熱する必要があります。
腹部・臀部・大腿部前面・上腕伸筋側(振り袖の部分)を順番に湯たんぽで加熱することです。
冷えている身体部位に湯たんぽがあたると気持ちがよいのですが、あと5分もしたら汗をかきそう、という頃合いで湯たんぽの位置を変えてください。

むさぼってはいけません。
やり過ぎるととんでもなく悪いことも起こりうるのです。

 青山・まだらめクリニック 自律神経免疫治療研究所 http://dr-madarame.com
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