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手足の端が高温だった患者さん [病態]

 頭痛を主訴に受診した患者さんの話です。
当クリニックの治療で順調に回復・改善していた、60歳台の女性は体調がよくなったのでゴルフに出かけました。
ゴルフ当日は途中から雨が降り始め、すっかり身体が冷えてしまったのです。
帰宅後には身体がゾクゾクして、風邪をひいたようになりました。

翌日から熱っぽくなり、全身がだるくてだるくて大変だったのです。
手許の風邪薬をのんでも効果がなく、あまりの辛さに受診してきたのでした。
それこそ這うようにしての受診でした。

手足が熱いのです。
 しかし、その付け根は冷たいのです。
つまり二の腕や大腿部・臀部が冷たいのです。
手のひらや足首から先は熱があると感じさせるほどの熱さだったのですが、この状態は内臓に血液が流れ難い状況なのです。
身体の末端には血液が流れてくるのですが、内臓のある身体の中心部に流れる血液量が著しく低下した状況なのです。
そのため、内臓の機能が低下してだるくてだるくてたまらなくなるのです。

治療はどうするか?
これが肝腎なことです。

手足の付け根付近を刺激して、身体中心部と末梢との血液循環をよくしてやることなのです。
技術的なことは省きますが、この処置で手足の熱さは改善しました。
手はむしろ冷えた状態になり、末梢にあった大量の血液が内臓に戻ったことを推測させました。
末梢の一部である顔がのぼせたように赤くなっておりましたが、その赤みが軽減し、頭がスッキリしてきたとおっしゃって帰宅されました。

夕方電話をくださいましたが、帰宅する頃には完全に元通りの状態になったそうです。

 手足はある程度温かいのは大事なことです。
しかし、熱があるのでは?と疑われるほどの温度は病的なことです。
それなりに治療すればすぐに改善するのですが、苦しい時間があるのは嫌ですね!

 青山・まだらめクリニック 自律神経免疫治療研究所 http://www.dr-madarame.com
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