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気診治療について [その他]

 小田先生の治療に驚愕した所長は自分でもこのような治療がやれるようになりたくなりました。

治療を教えてくださいと、お願いすると研究会への参加を勧められました。
当時は岩手県の盛岡市に住んでいた所長は2ヶ月に一度、京都で開催されていた針灸気診研究会に参加するようになりました。

大学に籍をおいて、このような遠方で開催される、しかも本業と無関係な研究会に参加するのは極めて困難なことでした。

しかし、なんとか周囲の監視の目をくぐり抜け、定期的に気診研究会に参加しました。

やがて自分でも小田先生ほどにはいきませんでしたが、なんとか気診治療ができるようになりました。 あるとき、膵臓癌の患者さんが入院し、所長が担当になりました。
地元の大きな病院の院長先生でした。
このような立場の患者さんにはとても気を使います。

膵臓癌のため、背中が苦しく、夜も十分には眠れないようでした。

通常の西洋医学的な治療をしても効果はなく、日増しに衰弱していくのがわかりました。

やむを得ず、所長が学んでいる気診治療の説明をすると、ぜひ自分で効果をみせてくれ、とおっしゃいます。

注意深く、気診治療をすると、どんな手段でも改善できなかった背中の苦しさが改善したのです。
背中に気の異常な反応があるのはわかっていました。

気診治療で改善できるのも事前にわかっていました。
実際に気診治療をしたら改善しました。

この院長先生は非常に喜んでくれて、その日から一日2回の気診治療を楽しみにしてくれました。
1週間後に教授回診がありました。

教授は背中の苦しさを覚えてくれて、お尋ねになりました。
背中に苦しさはいかがですか?

院長先生は明るい顔と声で、何ともありません、と答えたので教授は納得できない表情でした。
院長先生は所長の大学内での立場を理解してくれており、所長が気診治療をしたから症状が改善したとは言わなかったのです。

その後、院長先生は自覚的には何の問題も無い状態になったので、手術が嫌だ、と言い出し、大騒ぎになりました。
最終的には手術を受けたのですが、癌そのものには影響はなかったのですが、癌による症状は完全に消失するだけの効果がありました。

後年所長は末期癌の患者さんに気診治療の効果を経験して、学会で発表しておりますが、その一番初めはすでに盛岡時代に経験しておりました。


 この院長先生は手術後にいろいろな症状がでて、外科の医師の手におえないときには所長に連絡がきました。外科の医師にはお世話になっていましたので、すぐに参上しておりました。
 通常の薬物治療や理学療法などで改善できない症状でも、気の異常を改善させるとよくなる症状も多いものだと気づかされました。

 このような経験のため、もっと本格的に東洋医学を学ぶため、所長は勤務先を異動することにしたのです。

http://dr-madarame.com/


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