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入院が不要になったステロイド無効のブドウ膜炎の患者さん [治療効果]

 先週の患者さんのなかで興味深い経験を書き込みます。

都内の有名な大学病院眼科で治療を受けていた患者さんが、ステロイドを大量に使う必要があるために入院を勧められていました。

 この患者さんは、時期的に入院はできないのでステロイド以外の治療法で解決したい、というご希望で受診されました。

 病名はブドウ膜炎でした。
病気になれない方が聞くと、どんな病気か見当がつかないと思います。
目玉、つまり眼球のなかにある脈絡膜(みゃくらくまく)と毛様体(もうようたい)、虹彩(こうさい)の三つをまとめてブドウ膜とよびます。

 このブドウ膜に炎症が起きたために、視力が低下して眼科を受診したのです。 
 ブドウ膜は血流が多いので、目玉だけではなく全身疾患の一部としてブドウ膜炎を起こすこともあるのですが、都内の有名な大学病院ではしっかり検査を受けたところ、全身的な病気はないと診断されました。

 通常の西洋医学ではこのようなブドウ膜炎にはステロイドを使います。
この患者さんもステロイドを使いました。

多くの場合は奏功しますが、この患者さんは残念ながら効果がありませんでした。

 何度も眼球に注射しても効果がなかったので、全身的に大量のステロイドを投与すべきである、という眼科の医師の判断でした。
 ご承知のようにステロイドには副作用がありますので、その管理のために入院が必要になったのです。

このような経過で青山・まだらめクリニック 自律神経免疫治療研究所 http://dr-madarame.com/を受診なさったのでした。

 診察させていただくと、身体はかなり冷たい状態でした。
ステロイドは強力な消炎鎮痛剤の作用があります。
それは身体を冷やす作用がある、ということなのです。

 ブドウ膜は血流の多い場所ではありますが、このように身体を冷やすと炎症を治すためのエネルギーが不足する事態に陥ります。
本来は炎症を改善させるためにステロイドを使うのですが、うまくいかないと逆に治らない方向にしてしまう危険があるのです。

 話が少しそれてしまいましたが、この患者さんの身体は冷えていましたので
湯たんぽを利用した加熱を勧めました。

 お腹に湯たんぽをあてがったら、快適に感じ自分が冷えているのに気がついたようです。

しっかりと身体を加熱することをお勧めして、次回の再診時には採血後から自律神経免疫治療(刺絡)と気診治療を始めることにしました。

再診時

 湯たんぽを使うと気持ちよく、湯たんぽは離せないほど。
身体はだいぶ温かくなってきました。

 そこで自律神経免疫治療(刺絡)と気診治療の組み合わせで治療を開始しました。
治療後には温かくなったはずの手足がさらに温かくなり、ポカポカしたのがわかるようになりました。

 このようにして、再診時から実際の治療が始まります。
これ以降はその患者さんに最も適応する治療法を選択できる体制になります。

三診目

 自律神経免疫治療(刺絡)と気診治療の組み合わせで治療を受けたら、全身がすっきりしたと感じた。
今回も同じ治療をする傍ら、綿花を利用した間接灸を目に行いました。

 まぶたが腫れぼったかったのですが、目のお灸で腫れぼったさが軽減してきました。
目の奥の重苦しさが無くなり、目が疲れていたのが解ったそうです。

 目を開けるとお灸の前よりも、ものの形がはっきり見え、色がずっときれいに見えるのに気がついたそうです。

 自宅でお灸を続けることをお勧めしました。

 有名大学病院眼科を3日後に受診する予定でした。

その後一日1回のお灸を自宅で行い、眼科で検査を受けたところ、入院の必要は無くなっていました。
目のお灸が気持ちよく、さらに続けております。

 ご家族にも湯たんぽを使い、友人知人にも湯たんぽを勧めているそうです。

 ステロイドが効果的ならばそれでもいいのですが、いろいろな副作用の問題があり、最初からステロイドはイヤ!と考える方も多いのが現実です。
 また、多くの医師は炎症があるときには温めることを拒否するはずです。
しかし、さまざまな臨床経験を積んでくると、その考えが間違っていることが判明してきました。

 常識のウソ!です。

西洋医学だけが医学ではありません。


 現代人は目を酷使しております。
この患者さんのようなブドウ膜炎は他人事ではありません。

 所長だってこのブドウ膜炎になる可能性は高いのです。

もしかしたら予防できるかもしれない、と考え時々目のお灸をしております。

 目のお灸はブドウ膜炎の予防の可能性があるだけではなく、飛蚊症を改善させたり、目に限らず全身の疲労倦怠感を軽減させる効果があり、さまざまな病態を改善させる効果があるので、快適に過ごそうと 所長は下心丸出しでお灸をしております。

青山・まだらめクリニック 自律神経免疫治療研究所 http://dr-madarame.com/





 





 
 




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