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小田 一先生の話 [小田 一先生]

 いわゆる代替医療を実践してかなり時間が経ちました。
いろいろな医療技術を学んで実践して、治療効果を目の当たりにして、修得した技術で何が足りないのか?考えて軌道修正をして、という繰り返しでした。

 所長の治療に最も大きな影響を与えたのは兵庫県加古川市の整形外科医小田 一(はじめ)先生です。
この先生に出会わなかったら、所長はもっと違った人生を送っていたのは間違いありません。

 小田 一先生の偉いのは(おこがましい言い方です!)、ものごとを根源のところから探ってくることです。
西洋医学を極めるために、ヘレニズム文明まで遡るためにギリシャ語まで勉強するなど、これまでの所長には考えたことさえ無いようなことを当然のこととして実行してきたお方です。

 小田 一先生は東洋医学の勉強を始めたときも、徹底して古典を中心に勉強されたのを知っております。
 原典を書き写し、自分でマスターするまで治療法を考え、効果判定をし、さらに治療法を改良しという繰り返しをしてきたのです。

 通常は古典の勉強というと、書誌学的なことで終わるのですが小田 一先生の考え方は、古典を作った古代の天才たちと同じ土俵の上でこむにコミュニケーションをとりたい、仕事をしたいということでしたので、このような行き方になりました。

 高度な治療をしたい者にとっては素晴らしい指導者です。

この小田 一先生が大切にしている治療法が股関節周囲炎の治療です。



 
 肩関節周囲炎はよく耳にする病名です。
いわゆる五十肩のときにつける病名です。
小田 一先生は肩関節周囲炎からの連想で、股関節にも同様の病態を発見して治療効果を上げておりました。

 しかし、健康保険で認められる病名ではなかったので保険適応がない、とされ支払い基金からは治療をしたのですが、治療費を支払ってもらえないという事態になりました。

 最終的には最高裁判所までの長い訴訟の歴史がありました。

その後東洋医学の発見があり、やがて気診治療に至るのです。

 治療の基礎を古典におくことは、自分の臨床歴が10年しかない場合でも、臨床的には古典が生命を持っている2,000年に加えた10年の臨床経験があると考えても不思議はありません。
 しかし、誇大妄想!という方も多いと思います。

 いまの所長はこのような背景で毎日の臨床に従事しております。

青山・まだらめクリニック 自律神経免疫治療研究所 http://dr-madarame.com/



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コメント 2

ひめうずら

小田先生、お亡くなりになられていたのですね。
小田先生には、何度も腰痛を治していただきました。
小田整形外科には、あそこだけ特別な空気が流れていました。
本当に不思議な病院です。
そして不思議な先生でした。

診察室には、たくさんのお勉強をされているお弟子さんがいらっしゃいました。
先生が診察をされる回数が少なくなり、自然と足が遠のいてしまいました。


でも、ネットで検索をして、先生の意思、そして医術を受け継がれている方がたくさんいると知りました。

思わず書き込みをさせていただきました。
小田先生のご冥福を心からお祈り致します。

合掌

by ひめうずら (2016-01-14 19:09) 

所長

ひめうずら さま

 貴重なお話をありがとうございます。
小田 一先生の作った気診治療は、我々が継承します。
それなりのものができてくるでしょう。
都内で、気診治療の基礎的なことを学べる講習会を行なうことが決まっております。
その案内もこのブログなどで公表して参ります。
by 所長 (2016-01-20 09:29) 

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