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化学療法後のしみ [病態]

 クリニックを訪問してくださった方の検索ワードの一つです。

癌の手術後などに抗癌剤の治療を受けることはよくあります。
なにごともなく治療が終了することもあるのですが、かなり例外的なことのようです。

始めのうちはなにごともなく、抗癌剤の治療を受けられても、繰り返すうちに副作用が出てくることも多いですね。

 これは抗癌剤そのものが交感神経を刺激する作用を持っているために、身体が交感神経優位の状態に変化するためにでてくる症状なのです。
抗癌剤治療を受けながらも、副作用がでないのは常に副交感神経優位の状態が維持出来ている方なのです。
交感神経が優位になると、皮膚にシミがでてくるだけでなく、爪が黒くなったり、吐き気が強くなり食事が摂れなくなったりもします。

 ここまで来るのならば、一時的にでも抗癌剤の治療は休んだ方がよろしいと考えます。
吐き気を止める薬物を利用しても、ご飯が食べられないというのは異常な事態です。
無理して抗癌剤の治療を受けても、効果がでなければ苦しいだけで結果的に寿命を縮めます。 
 このように交感神経が優位になった時には、リンパ球の%・数が減っている状態です。
リンパ球の数がある程度維持されていないと、苦しい思いをして頑張って抗癌剤の治療を受けても目的は果たせません。

 所長の経験的には、抗癌剤の治療を受けて効果がでるであろうと考えられるのはリンパ球の数が最低でも1,600個は必要です。
多少の余裕を見込んで厳しい見方をすると、1.800個は欲しいのです。

 リンパ球が少ない時期に無理して抗癌剤の治療を受けると、身体が消耗します。
それだけでもリンパ球が増えにくい状態になってしまうのです。

 ご用心!

青山・まだらめクリニック 自律神経免疫治療研究所 http://dr-madarame.com/
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