大腸癌手術後状態の患者さんが受診されました。 [具体的な症例]
手術後に抗癌剤の治療を受けている70台前半の女性患者さんです。
抗癌剤を注射されると、手足がしびれるそうです。
まだ初回の抗癌剤治療だったので、これが治るかあるいはもっと悪くなるか、不安が強いようです。
診察すると、身体が冷えきっておりました。
冷えると血流が悪くなり、うっ血が多くなり局所的には浮腫んできます。
そのむくみが神経を刺激して、しびれや痛みになります。
治療法としては局所のむくみを改善させることが重要です。
冷えが目立つのは手足ですが、指先を温めるのはでは改善しません。
二の腕を温める必要があります。
足先が冷えていても、冷えている部分を温めるのでは改善しません。
臀部や大腿部を温める必要があります。
このブログで何度も取り上げている部位を何度もお湯替えをしながら、しっかりと温めて頂きました。
リンパ球は14%,800個しかありませんでした。
しっかりと身体を温めただけで、手足のしびれは消失こそしませんでしたが、軽減しました。
綿花を利用した、まだらめ式間接灸と気診治療の組合わせで治療を始めております。
リンパ球は35% 1,800個まで増え、その後何度か抗癌剤の点滴を繰り返しておりますが、
手足のしびれはなく、経過良好です。
最近はリンパ球が53%になり、リンパ球の数は2,000個を越えております。
ここまで来ると抗癌剤は、ほぼ不要の状態になります。
今の新型コロナウイルスではリンパ球の数が少ない患者さんは亡くなる可能性が高いそうです。
この患者さんは年齢および基礎疾患があることから、新型コロナウイルスに罹患したら亡くなる可能性が高いと考えるのが一般的です。
しかし、今の2,000個を越えるリンパ球数ならば、生還する可能性は高いと思います。
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