残暑!
先日は今年は猛暑日が少ない、との書き込みをしました。
しかし、その後は猛烈な残暑に見舞われてしましました。
また今後は気温が下がる予報が出ております。
気温の変動で体調を崩す方も多く、難しい時季です。
本日は夕方から雨が降るようで、ますます体調管理が難しいです。
雨が降る前に体調が悪くなる方は多く、関節リウマチ・慢性疲労症候群・線維筋痛症・癌の進行した状態などの体力が低下した状態の方は要注意です。
天候の変化で体調も左右されることが理解できれば、天気予報に注意することで対策が立てられます。
雨降りの天気予報が出たら、いつも以上に身体を休める方向に持っていくことです。
体力的に余裕のある状態を作れば、多少のストレスがかかっても耐えられるようになります。
ではどのようにしたら体力に余裕が出るでしょうか?
体力に余裕のある状態とは、内臓の機能がいい状態と考えてみましょう。
内臓の機能は、その臓器に流れる循環血液量に比例した機能をします。
つまり内臓にたくさん血液が流れるようにすれば体力的に余裕のある状態を作れます。
具体的には、この蒸し暑い時期には汗をかきます。
汗をかいた後では気化熱のために皮膚表面は冷たくなります。
そのような状態で冷房の効いた部屋に入ると身体が冷え切ってしまいます。
どう対処すれば良いのでしょうか?
これを解決するのが湯たんぽです。
こんな蒸し暑い時期に湯たんぽ!という声が出るのは当然です。
しかし上述の冷えた状態がある程度の期間続くと、夏バテになります。
体力のある方は夏は過ごせても、少し涼しくなってくる秋口になってへばってくることもあります。
秋になってバテるので、秋バテとも呼ばれております。
湯たんぽの使い方です。
沸騰したお湯は必要ありません。
入浴前にお風呂のお湯を湯たんぽに入れます。
湯たんぽの袋は不要です。
何しろお風呂のお湯ですから、ヤケドの心配はありません。
入浴前に身体を湯たんぽを利用して温めます。
温めるべき部位はいつもの場所です。
大腿部前面・腹部・臀部・上腕伸筋側の4箇所です。
一箇所につき1分程度温めます。
4分間だけ身体を温めてから入浴しましょう。
こうすれば全身に血液が流れやすくなります。
内臓の機能がいい状態を作れます。
入浴前に汗をかいても大丈夫でしょう!
ただし、このように身体を温めてから入浴すると、湯上がりには大量に発汗する可能性があります。
もしそうなったら、かえって身体が冷えます。湯上がりに水のシャワーを浴びて、身体を冷やしてからお風呂を出てください。
今の時期の水道水は冷たくはないですし、このような冷やし方をしてもリバンドですぐに冷えは改善します。
このように皮膚に刺激を与えることでも身体の機能は良くなります。
今年は猛暑日が少ないです。 [季節]
昨年の夏は暑かったです。
猛暑日が多く、大変でした。
今年はオリンピック後に長雨があり急に気温が下がりました。
夏とは思えない肌寒い日があり、気温や気圧の変化により体調を崩した方が多かったのです。
こういった天候の変化による体調不良があることをご存知ないと、自信をなくしてしまうことがあります。
天候の変化ではなく、身体が悪いのだと不安が強くなってさらに症状が悪化する悪循環を引き起こすことさえあります。
体力が低下している場合には、健康な人が刺激として知覚できないような気圧や気温の変化が刺激となることがあります。
関節リウマチの患者さんが、雨の降る前に関節の痛みが出てくることは有名です。
天気予報よりも正確に、しかも早く判ると自虐的に話してくださる方も多いのです。
関節リウマチに限らず、慢性疲労症候群・線維筋痛症などでも同じようなことが起きております。
皆さん治療が奏功して、体力が回復すると気圧や天候の変化に負けない状態になってきます。
体力がない、とはどういうことでしょうか?
それは内臓に十分に血液が流れないことを意味します。
内臓は、内臓そのものに流れる血液の量に比例した機能します。
簡単に考えると、手足が冷えている状態では内臓に十分に血液が流れにくい状態になっています。
この状態を改善させるのに重要なのが、物理的に温める方法です。
生姜紅茶や漢方薬あるいは飲食物では、四肢末端にまで十分な血流を増加させるのは極めて難しいのです。
身体を温める最強のアイテムが湯たんぽです。
当クリニックではこの最強アイテムを使い、治療しております。
具合が悪い患者さんの初診では、受診なさった時とお帰りになる時の表情がすっかり変わっている事が多いのです。
内臓に十分に血液が流れるように身体を変えただけで良くなる病態はあります。
こうしてから本格的な治療をすると、効率よく病気が改善していきます。
健康・長寿は内臓の機能が良い状態を現していると考えられます。