病気治療の方法について [治療法]
医学部の教育の中では病気治療の方法として学ぶのは薬物治療が中心です。
精神科は少し違いますが、内科系の教科ではほぼ薬物治療のみしか学ばないといって構わないほどです。
外科系の教科では当然ですが、手術が中心となります。
学生の頃には薬物治療したら病気や病態が確実に治るのだろうと想像しておりましたが、
実際に患者さんの治療をみていると薬物治療できれいに治るものではないのがわかります。
そのため、ちゃんと治療できるのは外科系の科しかないと、
外科系の科を希望する優秀な同級生も多かったのです。
このようなことは日本だけではなく、アメリカでも同様の事情であると
アリゾナのアンドリュー・ワイル博士も語ってくれました。
所長が消化器内科の医局を辞めたのは薬物治療ではなく、
自分の力で病気治療をしたかったからです。
その一環として漢方治療と針灸治療を研究したくなったからです。
薬物治療を否定するようなことをいっておいて漢方治療か?とは言わないでください。
漢方治療は奥が深いのです。
この病気にはこの漢方薬を、といった定型的な治療ではなく
一人一人の患者さんに適応する漢方治療がしたかったのです。
また、針灸治療では起死回生の力があることを目の当たりにした経験がありましたので
確実に使いこなせるようになりたかったのです。
それから30年
日々に精進を重ねてきたつもりです