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過敏性腸症候群改善 [病態]

 これはこのブログを訪問してくださった方の検索ワードの一つです。
過敏性腸症候群は頻度の高い病気です。
命には別条ないのですが、日常生活を送るには不便な病気です。
下痢、便秘、下痢便秘を繰り返すタイプと、どれをとっても不便です。

 おなかの状態が落ち着いてようやく身体に力が入るので、過敏性腸症候群の患者さんはスタミナに乏しくなります。
困ったことに、なかなか薬物治療の効果が出にくい病気でもあります。
この語句で検索なさったのは、治療が奏効せずに苦しんでいらっしゃるからでしょう。

 過敏性腸症候群は薬物治療を行なわなくとも改善します。
多少の努力は必要になりますが、体質改善を計りたい方にはいい方法があります。

まず、過敏性腸症候群はなぜ症状がでてくるのか?を考えましょう。
腹部に流れる血液量が一定してないために、下痢になったり便秘になったり、下痢と便秘を交替するのです。
下痢か便秘だけでもしんどいのに、下痢と便秘を繰り返すのは大変ですね。
交替性便通異常という病態があるのです。
便秘と下痢、対極にある病態を繰り返すのですから、身体はしんどいです。

 単純に考えると、おなかに流れる血液の量が安定して増えれば治るのが過敏性腸症候群です。
湯たんぽ美人を使い、身体を十分に加熱・保温しましょう。

多くはこれだけで症状の大半は改善します。
湯たんぽ美人の加熱で不十分な場合には、刺絡や綿花を利用した班目式間接灸・気診治療などが必要となります。
湯たんぽ美人でしっかりと身体を加熱してから治療を受けると、速やかに改善していくのが普通です。

 青山・まだらめクリニック 自律神経免疫治療研究所 http://www.dr-madarame.com

直腸癌手術後数年で肺転移をきたした患者さん [病態]

 5年前に直腸癌の手術をした患者さんが受診しました。
手術後は玄米菜食にし、好きだったアルコールも断って節制していたのです。
しかし、手術から時間が経ち、油断したようです。
夜遅くまでお付き合いをするようになり、好きだったアルコールを再開し、野菜の少ない食事に戻ったのでした。
定期検診で肺の散在性転移がみつかったのでした。

 ご家族が当クリニックに通院していたので受診されることになりました。
玄米菜食を復活させたのですが、早食いです。
舌に歯の痕がついているのです。
舌そのものの色が白っぽく、胃腸の機能が悪いことを推測させます。
歯痕は世間で言う早食いではなく、ご自身の胃にとっては早食いの状態であると考えるのが妥当です。
十分に咀嚼すると、唾液の分泌も増えるのです。
唾液の分泌が増えるのは、副交感神経を刺激することなのです。

 食事をする度に免疫の状態がよくなるように刺激することが食餌療法となるのです。
何を食べるか?は大事な問題です。
しかし、食べるものではなく、食べ方が悪いとせっかくの食品が力を発揮しないこともあります。
もったいなので、食べ方に気をつけることです。
生活の場で、副交感神経が優位にする機会を増やすと無理なく癌が消える方向に向かいます。

 この患者さんには、日常生活ではこのようなことをお勧めしました。
 綿花を利用した間接灸と気診治療の組合わせで治療を始めます。
日常生活の注意点が守れると、間接灸や気診治療の効果があがりやすいのです。

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乳癌手術後肋骨の痛み [病態]

 これはこのブログを訪問してくださった方の検索ワードの一つです。
もう一つの検索ワードから推測するに、乳癌で乳房の全摘手術後にこのような症状が出ているようです。
乳癌手術後に、特に全摘手術後にこの症状を拝見することがあります。
肋骨が痛むのではなく肋骨と肋骨の間にある、肋間筋の負担が大きくなるために出てくる症状のようです。
それが証拠に肋間筋には通常では観察されない筋肉の異常なこりがあり、綿花を利用した班目式間接灸でこりが改善するとほぼ同時に”肋骨の痛み”が改善します。

全摘手術では肋間筋にかかる負担が大きくなり、痛みと感じるようになるのです。
肋間筋のこりがあるときには背中の重苦しさ・痛みを伴うことが多いのです。
肋間筋のこりを改善させると同時に背中の重苦しさ・痛みも同時に改善します。

 肋間筋のこりを発見するのが難しいのです。
慣れてくるとすぐに判りますが初めての方ではまず、みつけられないようです。

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肋骨痛む [病態]

 これはこのブログを訪問してくださった方の検索ワードの一つです。
咳をし過ぎた時などこの症状はよくみられます。
なぜ肋骨が痛くなるのでしょうか?

 多くは肋骨そのものではなく、肋間筋が限局的に凝り固まっている状況のようです。
咳をし過ぎて、肋骨骨折を引き起こすこともあるのです。
しかし、骨折する前に肋骨の間にある肋間筋が凝ってくるのです。

筋肉が凝ることと、骨折と関係があるのか?
もっともな疑問です。
骨はコンクリートとは違い、出来上がっても毎日少しづつ破壊され、少しづつ再生しているのです。
そのため、近所の筋肉が凝ってくると、骨そのものの栄養が悪くなってくるのです。
徐々に骨の質が悪くなり、ある限度を越えると骨折してしまいます。

 骨折を避けるためにも、肋間筋の凝りを改善させる必要があるのです。
全般的に湯たんぽ美人で身体を加熱・保温することが必要です。
次いで、肋間筋の凝りをみつけて、その凝りをほぐすことが必要です。
肋間筋の凝りをみつけることが難しいのです。

 慣れるとすぐに判るようになりますが、慣れるまでに時間がかかります。

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ゲップがひどい患者さんの話 [病態]

 標記の患者さんが受診しました。
10年以上の海外生活の後、ようやく日本に戻ってきたのですが、家族の病気のことや諸々のストレスが大きかったようです。
半年前からゲップが頻回にでるようになり、体重が14キロも減ってしまったのです。
いろいろな病院を回り、検査を受けても異常はないし、薬を飲んでも改善しませんでした。

 ほとほと困って当クリニックを受診したのでした。
背は高いのですが、やせ細った体格でした。
診察するとおなかも手足も冷たいのです。
あまりにも冷えきった身体なので、胃の動きが悪くなりゲップがでるのだろうと推測できます。
胃が動かない状態ですので、食欲は全くないとおっしゃるのも当然のことです。

 刺絡などの治療以前に、ある程度身体が温まれば改善が期待できます。
湯たんぽ美人で身体を加熱することをお勧めしました。

 初診から1週間後の昨日受診されました。
話を聴く前に症状が改善したのが判るほどのニコニコ顔でした。
湯たんぽ加熱は気持ちがよく、胃の調子はかなりよくなったそうです。
ゲップがほとんど出なくなったのでした。

 注射の針を利用する刺絡と、針やモグサの替わりに”気”を使って治療する気診治療の組合わせで治療を始めました。

 もっと楽になると思います。

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未病を治す [病態]

 未病とは検査では異常はでないが、なんとなく体調が優れない場合を指すのが一般的な言い方です。
たとえ検査では異常がなくとも、気の反応をみると異常があるのが普通なことです。
いわゆる未病の状態は、気の異常を是正することで対処できるのです。
詳細は説明できませんでしたが、未病に関して文藝春秋9月号に記事が掲載されました。
ご興味のある方は当クリニックHome Page メディア掲載の欄からご覧ください。

 未病といっても気の反応を介して観察すると、既に病的な状態であるのが普通なのです。
当クリニックでは気の状態を観察するために、胸鎖乳突筋検査法を利用しております。
この胸鎖乳突筋検査法は、加古川市の整形外科医小田 一先生が始めた気の診断法です。
小田 一先生は非常に優れた臨床医でした。
小田 一先生はご自身の研究を深めるほか、後進を育成するために気診研究会を組織されたのです。
小田 一先生は昨年7月にご逝去されましたが、膨大な治療体系を残してくださいました。
この治療法を学びたいという希望は多く、気診研究会では初心者のための講習会を開催することにしました。
全5回で、気診治療の初歩を手ほどきする内容です。
詳細は追って書き込みます。

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病態の考え方・治療法 [病態]

 当クリニックでは自律神経免疫治療を基礎に治療を行ないます。
自律神経失調症の治療しかしないクリニックと、誤解される方も結構いらっしゃるのです。
当クリニックが対象とするのは、通常の医療で効果がでない病態なのです。
もちろん自律神経失調症も対象になります。
不眠症や癌・潰瘍性大腸炎・過敏性腸症候群・アトピー性皮膚炎・慢性疲労症候群・線維筋痛症・関節リウマチなど多岐に渉ります。

そもそも自律神経が関係しない状態はあり得ないのです。
生命活動をするときには、本人の意思とは全く無関係に自律神経が働いているのです。
ある程度内臓の機能が低下した結果、病気になってしまうと考えられます。

これは過敏性腸症候群のような機能性の病気でも、癌のような器質的な病気でも根本的には同じことです。
生命力を高めることで病気の状態を改善できるのです。

 そのために自律神経の機能を整えることが大切なのです。
具体的には生活習慣を変えること、その上で刺絡や綿花を利用した間接灸と気診治療を組み合わせて実現していきます。

 体調がよくなるので、このような治療を受けるのが楽しくなります。

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指先が赤い [病態]

 これはこのブログを訪問してくださった方の検索ワードの一つです。
このブログを訪問してくださる方の検索ワードとしては、頻度の高いものです。
指先が赤いことで悩んでいらっしゃる方が多いのですね。

 指先が赤いのは、局所に血液が多いからなのです。
問題はそれが健康的なことか?ということです。

 本来は血液の流れが良い時には、指先が極端に赤くなることはありません。
悩むほど赤いのは病的なことです。
多くの場合指先に血液が集まってくるのですが、心臓に戻り難い場合に指先が赤くなるのです。
特に顔ののぼせ感や、足裏のほてり感を伴うことが多いのです。

 顔ののぼせ感や足裏のほてり感を伴う場合には、身体の末端に血液が集中しやすい状態を意味します。
こうなると内臓に流れる循環血液量が減少した状態になってしまうのです。
指先が赤い方は内臓の機能が悪い可能性が高いのです。

 どのようにして対処したらよろしいでしょうか?
指先の赤い方は多くは二の腕が冷たいのです。
心臓から腕に流れてきた血液は指先には流れてくるのですが、末端に貯まってしまい指先が赤くなるのです。
貯まった血液が心臓に戻り難いので、指先に貯まってしまうのです。
冷たい二の腕が問題なのです。
ここで血液の流れが悪くなります。
二の腕を湯たんぽである程度加熱し、さらに力こぶと振り袖側を挟んで揉むと、指先まで血液が流れ易くなります。
さらに指先まで届いた血液が心臓に還り易くなります。
その結果指先の赤さが治るのです。
内臓に流れる血液の量も増え、内臓の機能も改善するのです。

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便秘で苦しむ50歳台男性の話 [病態]

 7-8年前から便秘がひどくなり、消化器内科で検査を受けたのですが、原因となる病変がみつからなかった標記の患者さんが受診されました。
下剤の効きが悪く、多めに飲むと下痢してしまい、おなかが落ち着かないそうです。
便秘のほかには糖尿病・狭心症が合併しております。

診察すると、おなかが冷たいのです。
二の腕やお尻・太ももも冷たいのです。
午後の診察で昼食後2時間以上経過しておりましたが、胃には食物や水分が貯まっているのが触診あるいは聴診で判りました。
腸にはガスが貯まっており、打診では腹部は鼓音を呈しておりました。
胃腸に食物やガスなどが貯まっていると、首や背中の筋肉がこってくるのです。

背中の筋肉のこりがひどくなると、胃腸の動きが悪くなるのです。
胃腸の調子が悪いので背中の筋肉がこり、背中の筋肉がこるので胃腸の調子が悪くなるという悪循環の中で生きてきたのでしょう。

 やらなければいけないのは、おなかがある程度温めることです。
湯たんぽを身体にあてがって,内臓の循環血液量を増やすことが最も大切な治療となります。
そのうえで、筋肉の異常なこりを改善させる方向に向かえば治るでしょう。
 湯たんぽ加熱はストレスが少なくなった状態と同じ変化がでます。
そのため、糖尿病が落ち着く方向に向かいます。
ストレスが多いと動脈が縮むため血圧を高くし、心臓の負担が大きくなります。
狭心症がある、この患者さんにとっては心臓の負担は軽くしなければいけません。
そのためにも湯たんぽ加熱は重要なのです。

 湯たんぽ加熱で便秘が治るだけではなく、下痢や交替性便通異常も改善するのです。
一見すると真逆の症状ですが、内臓に流れる循環血液量が増えると、大腸の機能がよくなるので
下痢も便秘も交替性便通異常も治るのです。

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副腎疲労症候群と診断された慢性疲労症候群の患者さんの話 [病態]

 最近メデイアをにぎわせている病名で、標記の副腎疲労症候群という病名があります。
当クリニックにも数人の患者さんが副腎疲労症候群と診断された、として受診なさっております。
他院では高価なサプリメントを処方されたようですが、効果がなかったので受診なさったそうです。

 当クリニックでの診断では慢性疲労症候群でした。
同じ患者さんを拝見しても、診察する医師により病名が異なることは時々あります。
特に検査をしても異常がみつけられない病気・病態で多いようです。
ストレスがかかった時に副腎の負担が大きくなるというのは納得出来る話です。
治療を考えると、副腎由来のホルモンを補充することが考えられますが、ホルモンの補充はある意味では危険です。
ホルモンとは微量で効果がでるのでホルモンという名前になっているのです。
自分自身でホルモンの分泌する機能が低下して、さらに病態が悪化する可能性があるのです。

 他院で副腎疲労症候群と診断された患者さんは、通常の医学で認められる病名としては慢性疲労症候群が妥当な状態でした。
いずれの患者さんも身体が冷えており、湯たんぽを活用した身体の冷えを改善させることで体調がよくなったことを実感できております。
その後、刺絡と気診治療を中心とした治療で改善しております。
このような治療は、疲労倦怠感の改善の速度が早いという感想をいただいております。

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